新婚の頃、近所で仲良くなった私より年上の「嫁」立場の方と話をしていて、ためになったことがいくつかあります。その方のお義母さんの行動。
ここでは「おばあちゃん」と言わせていただきます。私には身近におばあちゃんが居なかったので、なるほど・・・と感心することが多かったのです。そこで、皆さんにもぜひ知ってほしい!と思い、紹介させていただくことにしました。
目次
お鍋は料理がすべて終わるまで洗わない
料理を何品か作るとき、私は一つの料理ができて、同じお鍋をまた使いたいときには、一度洗うのが当然だと思っていました。
ところが、おばあちゃんは料理するときに段取りを考えて、同じお鍋で作れるものは、極力同じ鍋で作るのが当然という料理法だったのです。
葉物野菜をゆがく時には根菜も同時に!あくの少ないものからゆがく
たとえば、まず、たっぷりのお湯でゆがくものは、あくの少ないものから順番にゆがきます。水のときにジャガイモをいれておき、ぐらぐらしたら、小松菜→ほうれん草などですね。
これで、水とガスなどの光熱費を削減するわけです。
今は、ゆがくだけの場合はラップして電子レンジで熱を通す方が、電気代のみで済むのと栄養素が逃げにくいのでおすすめですが。
干ししいたけや切干大根の戻し汁はもちろん保存して活用する
本領を発揮するのは、味のついたものを調理するときですね。例えば切り干し大根の煮物を作るとします。湯がき終えたお湯は捨てますが、洗いません。
まず、鍋ではない別のボウルを使い、干ししいたけを戻します。あまり多い水ではなく、しいたけがかぶるぎりぎりの少なめの水に少しお砂糖を入れて、戻します。
今は、それを電子レンジで1分ほどしてから冷めるまで放置すると戻るのが速いですね。
そして切り干し大根を戻すときにも、たっぷりの水ではなく、ぎりぎり少なめの水で10分くらい戻します。
戻し汁は、色も匂いもついているので、捨てがちですが、たくさんの栄養素が溶け出しているので、捨てるのはもったいないので、もちろん使います。
少し甘めなので、甘めの煮物に使うと美味しくなりますよ。あまり料理をしない煮物がめんどうな方は、お味噌汁に入れてしまいましょう。良いだしになり、栄養が全部とれます。
切干大根煮を作るときには、しいたけの戻し汁を使います。戻し汁が余ってしまったら他の料理に入れるかお味噌汁に入れてしまってもかまいません。
出来上がった切り干し大根をお皿や保存容器にうつして完成したあとは、鍋をそのまま使って次の煮物(ひじき煮など)を作り、最後にまたそのお鍋でお味噌汁を作るのです。
その時に、切り干し大根や干ししいたけの戻し汁を使います。
これで、お鍋を洗う洗剤、水、だし汁の節約になります。
おでんの余った汁は冷凍して保存!次回のおでんのときに加えて使う
たっぷりのお汁でたくさんの具材を使っておでんを炊くと、翌日に残ってしまうことはよくあります。もう一日食べてもよいのですが、まだ残ることもありますよね。
そんなとき、いろいろなリメイク料理ができるには、できるのですが、家族の評判がいまひとつ良くないことがあります。
やはりおでんのだし汁の味が生かせて、具材に違和感を感じないものが人気ですね。
おでんの具材を食べやすい大きさに切って、だし汁を少し水で薄めたものに、市販のカレールーを溶かして作るカレーうどんと、具材を細かくきざんで、だし汁も利用して作るお好み焼きは、違和感なく子どもから文句が出ることなく出来たリメイク料理です。
それでも、だし汁が余ってしまったら迷わず保存容器に入れて冷凍保存しましょう。次回、おでんを作るときに継ぎ足して使えて味が良くなりますよ。
煮豚の煮汁は浮いた脂をとりのぞいてから保存して少しずつ使う
豚の肩ロースのかたまりを煮込んで煮豚にするときには、カップ1/2のしょうゆ、カップ4/1のお酒、大さじ1の砂糖など、調味料をたくさん使います。
お肉の表面を焼いたあと、これらの調味料を入れ、お肉がかくれるくらいまで、ひたひたに水を足します。ねぎの青い部分やしょうがなどを加えて豚の臭みを消すこともあります。
何度かお肉の上下をひっくり返しながら煮込み、煮汁が半分くらいになったら、火を止めて自然に冷まして完成のお気に入り料理なのですが、お肉を取り出すと、大量のしょうゆベースたれが残ってしまいます。
これをしばらく置いて完全に冷ますと、上に白いラードが固まって浮いてくるので取り除き、ざるでこしながら保存容器に入れ、冷蔵庫で保存するのです。
これは、にこごりになって固まるので、スプーンですくって少しずつ、いろいろな料理のときに使うようにします。
和食なら、しょうゆ、お酒が入る料理が多いので、たいていのものに使えます。さきほどの切り干し大根の味付けにも、このたれに少しみりんを足すと、美味しく仕上がりますよ。
また、おすすめは完成した煮豚を刻んで作るチャーハンで、その味付けにも使える貴重な調味料です。
これで、しょうゆなどの調味料の節約になります。
まとめ
料理をしたときに余った煮汁を「使いまわす」「ほとんど捨てない」という精神は、何も考えていなかった新婚の頃の私に衝撃を与えるものでした。
節約を極めている方なら、すでに実行されているようなこともあるかもしれませんが、なにか一つでもお役に立てれば光栄です。