ミニマリストに学ぶ!必要なものを見分けてムダのない暮らしを

最近、20代、30代を中心に、“ミニマリスト”と呼ばれる、物を持たない暮らしをする人たちが増えてきています。彼らの物や暮らしについての考え方を知り、ムダを減らしてシンプルな生活をする方法を模索してみました。

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ミニマリストとは

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“ミニマリスト”とは、物を極限まで減らし必要最小限の物で生活している人たちのことです。ミニマリストたちにはどのような特徴があるのでしょうか。彼らの物に対する考え方や生活に対する価値観を探ってみました。

ミニマリストの特徴

“シンプル イズ ベスト”という言葉があります。シンプルな暮らしとは、部屋が整理整頓されていて統一感がある清潔な暮らしというイメージがありますが、ミニマリストの部屋とは、更にその“シンプルさ”を飛び越えてストイックなまでに物のない状態で暮らしています。一般的な暮らしに必要であるとされているものですら、ミニマリストの部屋にはない場合も多いようです。

ミニマリストの考え方

ミニマリストたちも、以前は普通に物に囲まれた生活をしていたという人は多くいます。きっかけは、汚部屋で暮らしている自分を変えたい、また震災や転職など、環境の変化をきっかけに物を処分したことなど、人によって様々です。しかし共通して言えるのは、極限まで物を減らしたことで家も心も身軽になり、かえって心が豊かになったということのようです。物がないことで思考が整理され、自分にとって本当に必要な物は何か、ということがクリアになってきたのではないでしょうか。

ミニマリストのメリット

まず、物が少ないということで、持ち物を把握できます。そのことでムダな買物は確実に無くすことが可能になってきます。また、以前は掃除が嫌いだったけど、物が減ることによって掃除が好きになった、準備に時間がかからないので時間の短縮ができるなど、生活面でのメリットも多くありますが、今あるものに目を向けることで、物のありがたみを感じて暮らすようになったという人が多いようです。こういったことが、物を持っていたときよりも心も暮らしそのものも豊かになったと感じるようになった原因でしょうか。

 

物の減らし方・その見極め

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ミニマリストに習って物を処分しようとする時、どういった観点から判断すればよいのでしょうか。また、家族がいる場合、物に対する見方や価値観、必要性も個人で異なってきます。家族間での折り合いのつけかたについても考えてみました。

なくても生活できるか

ミニマリストの物を見極める際の判断基準は、必要か必要でないか?よりも、なくても生活できるかどうかという基準で決めているようです。例えば、普通の家庭なら必ずあるであろうTV、ベッドがミニマリストの部屋にはない、という場合が多いようです。TVはパソコンで見たい物だけに絞ってオンデマンドなどを利用する、ベッドは置かず寝具は寝るときに敷いて起きたら畳むという和式を採用するなど、とにかく部屋に家具、家電を設置せず、代用できるものがあるなら持たないという判断をしているようです。また、物を購入する際に、つい“あったら便利”という観点から購入しがちです。こうした“あったら便利”という考え方から、“なくても困らない”という考え方にシフトすることも大切です。

 

個人の生活スタイルや価値観に合わせる

個人によって必要とされるものは当然変わってきます。例えば自宅であまり自炊をしない人は、調理器具を減らし必要な時は電子レンジで代用する。その逆で自炊をする人は、その時食べる分だけをその都度調理し、電子レンジや炊飯器を持たないという風に、生活スタイルによっても持ち物は微妙に変わってきます。また、男性と女性によっても違いは出てきます。男性ならカーテンもないという人もいますが、女性の場合だと防犯の観点からも排除しがたいものです。

 

家族がいる場合の判断は

一人暮らしの場合だと、自分だけの判断で物が減らせますが、家族がいる場合はそういう訳にはいきません。家族が増えると当然物が増えます。子供や夫の個人的な持ち物は、それぞれの判断に委ねるしかないかもしれません。しかし、家族全員で使用している物、例えば上にあげたようなベッドなどは話し合いで無くすことも可能です。

ベッド・・・和式にしてその都度出すようにする。それぞれの部屋で使用可能で、ベッドがない分スペース取れ、広々と暮らせる。

デジタルカメラ・・・スマートフォンで代用できる。最近はスマートフォン自体が高性能なので、写真も動画も十分とれる。

ソファー・・・リビングに置くとかなりのスペースを取られる。床に座るスタイルで長座布団などで代用できないか提案してみる。

子供の勉強机・・・リビングで学習する家庭も増えてきている。小学生のうちは勉強机を買わず、リビングで宿題などを済ませることも可能。

このように、なくても代用できたり困らないと思われるものから、家族の意見も踏まえつつ検討してみましょう。

 

まとめ

ミニマリストたちの暮らしぶり、考え方はいかがだったでしょう。家族がいると完全なミニマリストを目指すのは難しいかもしれません。しかし、彼らの考え方を取り入れて、ミニマリストのエッセンスを生活に加えることで、家族間のコミュニケーションも円滑になり、各々が充実した豊かな暮らしができるようになるかもしれませんね。ミニマリスト的生活を、ぜひ実践してみてはいかがでしょう。

参考元:95%を手放す!あるミニマリストの生活|SUUMOジャーナル|東洋経済ONLINE