仮想通貨Loopring(ループリング/LRC)とは?特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

 

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

仮想通貨の種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Loopring(ループリング/LRC)です!

ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨Loopring。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばLoopringがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨Loopring(ループリング/LRC)とは?

少しだけLoopringが誕生したきっかけについて話したいと思います♪

ビットコインやイーサリアムをはじめとした仮想通貨が活発に取引されるようになると、スケラビリティ問題やハッキング事件など様々な課題がみられるようになりました。そのためこれらの仮想通貨が抱える課題解決が求められるようになっていきました。このような中Looprigは分散型自動取引システムを導入し、これらの課題解決を解決すべく、2017年8月にDANIEL WANGによって公開されました。通貨単位はLRCと表記します。その発行上限は1,395,076,054LRCと決まっていて、2018年7月3日現時点で1,374,956,262 LRC発行されています。時価総額は176億円でランキングでは61位に位置しています。

下にLoopringについての簡単な表をまとめてみました!参考にしてみてください♪

通貨名(通貨単位)Loopring/ループリング(LRC)
公開日2017年8月6日
発行上限1,395,076,054枚
時価総額(ランキング)約176億円(61位)
公式サイトhttps://loopring.org/
ホワイトペーパーhttps://github.com/Loopring/whitepaper/raw/master/en_whitepaper.pdf
公式Twitterhttps://twitter.com/loopringorg

                         (2018年7月11日現在)

さて、Loopringについて少し理解できましたか?今からもっと具体的に説明していきます!

仮想通貨Loopring(ループリング/LRC)の特徴

ここではLoopringの特徴についてわかりやすく説明していきたいと思います!まずはカウンターパーティーリスクの問題から見ていきます!

分散型取引でカウンターパーティリスクを軽減

Mediamodifier / Pixabay

カウンターパーティリスクは、契約満期前に経営面で行き詰まり、契約上定められた支払いが履行されないリスクのことをいいます。わかりやすく言うと取引が成立した後に取引相手に支払い能力がなくなるリスクのことです。

カウンターパーティーリスクの例としては2014年に起きた、マウントゴックス社のビットコイン消失事件が挙げられるでしょう。このような事件が起きると取引相手が支払い不能に陥ることがあります。つまりカウンターパーティーリスクが発生してしまうのです。その際、仮想通貨のユーザーはその損失を自身で担わなければなりません。2018年にも取引所Coincheckがハッキングされてしまい、大量のNEMが盗難されました。

しかしながらハッキングや不正アクセスによるコイン流出といった問題は、ユーザーの資本が1か所に集中してしまう、中央集権型取引所だからこそ起きてしまうことなのです。

一方で、Loopringのような分散型取引所に対応しています。そのため、分散型取引所を利用した場合このリスクが存在しません。

マナ
分散型取引所と中央集権型取引所について簡単に教えてほしいです。

もちろんです!仮想通貨取引所は主に二種類あって、「中央集権型取引所」と「分散型取引所(DEX)」があります。「中央集権型取引所」とは中央管理者が仮想通貨を一手に担って取引を行うタイプの取引所です。そのため中央管理者がハッキングされた場合、多額の被害が出ます。一方で通貨の流動性が高いなどのメリットもあります。

対して「分散型取引所」は中央管理者を必要としない取引所です。仮想通貨が持つ「ブロックチェーン」のネットワークを利用して、ユーザー自身が仮想通貨を保有したまま取引を行います。ハッキングによる多額の仮想通貨の流出や取引所倒産によって通貨を失うといったこともなくなります。この分散型取引によってLoopringはカウンターパーティーリスクを低減させることに成功しています。

他にも中央集権型取引所で発生する、DDoS攻撃などによってサーバーがダウンし注文の操作ができなくなってしまうといったリスクも回避可能です。

マナ
DDos攻撃って何のことですか?

DDos攻撃とは、複数のコンピューターから標的のサーバーに、ネットワークを介した大量の処理要求を送ることでサービスを停止させてしまう攻撃です。サーバーは受け取った情報を元に自動で処理してしまうので、その結果処理が追いつかずパンクしてしまい、サーバーダウン(停止)を引き起こします。

取引コストの縮小

127071 / Pixabay

Looprigは分散型取引所を採用していることで、取引コストの低価格化に成功しています。中央集権型の取引所では、管理者に手数料を支払わなければなりません。また一般に仮想通貨取引において、その通貨の情報や今までの取引内容を「ブロックチェーン」に記載します。そして、新たに取引を行う際にはこの情報の検証や第三者による承認が必要となります。これがあの「マイニング」と呼ばれる作業なのですが、世界中の有志のコンピューターがマイニング報酬を得るためにこぞって高性能なコンピューターを作動し続けています。そのため、多額のコストがかかってしまっているのです。

一方でLoopringは「ブロックチェーン」に依存するシステムを採用しないことで「マイニング」にかかるコストを軽減させました。これを可能としているのが、Loopringが採用している「RingMiner」と呼ばれるもので、流通ネットワーク上に存在しており、集中的にネットワークの検証を行っています。またこの「Ring Miner」には仮想通貨を買いたい人・売りたい人(注文者)を繋ぎあわせる機能も備えられています。結果、注文者の最適なネットワークを築き上げることが可能となり、輪を描くように取引を築いていくことができます。この最適化されたネットワークは「Order Ring(オーダーリング)」と呼ばれています。

他にも低価格化を実現できる理由があります。先ほどちらっと手数料のお話をしましたが、中央集権型の取引所では、取引所のウォレットに仮想通貨を入金したり、そこから自分のウォレットに出金しなくていけません。そのため手数料を複数回取られてしまいます。Looplingを利用した仮想通貨取引では、ウォレットに存在する資産を他のウォレットに移すことなく取引することができるので、取引に当たってウォレット間での送金にかかる手数料をを削減することができます。

安全な決済取引

DasWortgewand / Pixabay上述した通り、Loopringはウォレットからの支払いを行うことができます。コイン注文者はオーダーを送信し、適合した取引の表示がされてから対価を支払う事ができるようになっています。そのため倒産などのリスクや取引サービスを機能停止に追い込むようなDDos攻撃などに強いシステムとなっています。

加えてLoopringではゲーム理論を採用することによって取引の結果を最適化するように働くため、取引開始直後などの価格の急騰や下落にも対処ができるようになっています。

マナ
すみません、ゲーム理論ってどういう理論なんですか?

すごく簡単に言うとゲーム理論は、「利害関係を持つ相手がいる状況で、自分と相手の利益を考え、最適な行動を決める」ための理論と言われています。

例えば何かの取引をする際、自分が得をする提案をしても、相手にとって利益がなければ成立する可能性は低いですよね?
反対に相手だけが得をするような内容も、こちら側としては容認できないですよね?

ゲーム理論では関係者全員にとって最も良い選択は何かを数学的に導き出していくのです

マナ
仮に取引で問題が起こっても、自分だけが損をすることはないってことですね!

その通りです。次はLoopringの最新チャートについて見ていきましょう!

仮想通貨Loopring(ループリング/LRC)の最新チャート

2016年にLoopringのコンセプトが誕生し、2017年08月に通貨が発売された際は、1LRCあたり0.1650USドルの価格からスタートしました。その後直ぐに値下がりをしてしまいましたが、その後は0.15-0.5USドルの範囲で推移していました。しかしながら2018年1月10日には時価総額1,298,986,149USドルとなり、1LRCあたりの価格は2USドルをたたき出しました。

しかしながらその後ほとんどの仮想通貨が暴落してしまいました。Loopringも例外ではありませんでした。

暴落の原因としては、日本ではコインチェックのNEM流出事件、中国ではマイニング規制がかかり、韓国では仮想通貨への課税が検討されたことなど、仮想通貨に関する問題がたくさん起きたことが挙げられるでしょう。

現在は価格が0.3-0.5ドル台で価格を安定させています。

仮想通貨Loopring(ループリング/LRC)の買い方

FirmBee / Pixabay

マナ
Loopringはどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではLoopringの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

Loopringは2017年に発足した仮想通貨で、成長しつつあるものの、まだまだメジャーな通貨とは言えません。そのため購入できる取引所も今の所あまり多くありません。現在は、全世界取引高ナンバーワンの「Binance」をはじめ、「OKEx」や「Bibox」でも取引されています。

ただ…問題が…Loopringは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

Loopringを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨Loopringの買い方についてまとめてみました!

①国内の取引所に登録する。

②取引所でビットコインを購入。

③Loopringを取り扱っている海外の取引所(Bianceなど)に登録する。

④国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金。

⑤Loopringを購入。

という流れになります。

信頼性や安全性という点を考慮に入れると、セキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。

FincleではBinanceについての記事も紹介しています。以下のURLをクリックしてチェックしてみましょう♪

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

下記はLoopringを取り扱っている取引所の手数料をまとめたものです♪ご参考までに…Loopringの流動性の高い取引所を3つ挙げています。

取引所特徴手数料
BINANCE(バイナンス)中国の仮想通貨取引所。日本語にも対応しているため、日本人でも使いやすいのが魅力。0.1%
OKEx香港の仮想通貨取引所。Binance、Huobiと並ぶ世界最大規模の取引所。-0.01% -0.2%
Gate.io新規通貨の上場が早かったり、有望な中華系コインが上場しやすい。0.20%

 

仮想通貨Loopring(ループリング/LRC)の将来性

avi_acl / Pixabay

これまでLoopringはカウンターパーティリスクやマイニング費用の高騰など、仮想通貨市場が拡大とともに抱える問題を解決に向けて取り組んできました。

これから更に仮想通貨取引市場が拡大すると、セキュリティやネットワークの透明性がより一層求められるようになることとなるでしょう。Loopringが可能にした分散型の取引は「中央集権型取引所」が持つリスクを避けることができるため、今後大きな注目を集めるのではないでしょうか。

おわりに

今回は仮想通貨Loopringについて見ていきました。Loopringの特徴は理解できましたか?最後にLoopringの魅力についてもう一度おさらいしておきますね♪

➀分散型取引でカウンターパーティリスクを軽減

②取引コストの縮小

③安全な決済取引

が大きな特徴でしたね!仮想通貨に見られるセキュリティー面の課題から、仮想通貨は危険だと思っている方にとってはとても魅力的な通貨ですよね!通貨を選ぶ際には、ぜひLoopringも考慮に入れてみてくださいね♪