POA Network (ポアネットワーク)とは?特徴やチャートについて詳しく解説!

みなさんこんにちは〜!fincle専属ライターのミクです♪

現在では1000種類以上あるといわれている仮想通貨は、それぞれのもつ目的にあった特徴をもっており、さまざまな魅力にあふれています。

例えば、ダッシュコイン(DASH) は取引速度が早いという特徴をもっていたり、イーサリアム(Ethereum)であればスマートコントラクトという特徴をもっています。

ところで、みなさんは『POA Network(ポア ネットワーク)』というアルトコインを知っていますか?

このアルトコインは日本では、まだあまり注目されておらず、マイナーなコインではありますが内容がとても魅力的なコインなのです!

ですので今回は、イーサリアムからフォークして生まれた『POA Network』について詳しく紹介していきたいとおもいます。

ちなみ公開当初は、Oracles Network という通貨名でした。

POA Network(ポア ネットワーク)とは?

POA Networkは、セキュリティの向上、スピードの向上、コスト効率の向上を目的に作られた仮想通貨です。

公開年は2017年なので、かなり新しい通貨といえるでしょう。

POA Networkは仮想通貨のなかでも特にメジャーなコインであるイーサリアムからフォーク(分岐)して誕生したブロックチェーンのプラットフォームです。

そのため、イーサリアムのもつDapps(分散型アプリケーション)スマートコントラクト(自動契約機能)という優れた仕組みをそのまま引き継いでいます。

さらには、イーサーリアムの1つの懸念点である、スケーラビリティ問題(要はトランザクションの詰まりによる送金遅延や手数料の高騰のこと)を解決した、より高速な取引の処理機能を兼ね備えており、この点でイーサリアムよりも優れた通貨といえるのではないでしょうか。

また、プレセール58秒という異例の速さで完売したことや初の上場先があの世界的な仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)であったことからも注目を集めました。

POA Network(ポア ネットワーク)に関しての基本情報は次の表をご覧ください。➡

 仮想通貨 POA Network
 通貨単位   POA
 公開日   2017年7月20日
 時価総額  約35億円
 最大発行枚数 252,460,800POA (約2.5億POA)
 公式ホームページ  https://poa.network/
 ホワイトペーパー  https://github.com/poanetwork/wiki/wiki/POA-Network-Whitepaper
 Twitter  https://twitter.com/poanetwork

時価総額ランキングは日々変動があるので、現在のランキングを知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/poa-network/

POA Networkの特徴

ポア ネットワークの概要について理解できたところで、特徴についてくわしく見ていきましょう!

ポア ネットワークの特徴は、主に次の2点があげられます。

 初めてPOAアルゴリズムを備えた仮想通貨
 Validator(バリデーター)の存在

順番にそれぞれみて行きましょう♪

 初めてPOA(Ploof Of Authority)アルゴリズムを備えた仮想通貨

まず親元であるイーサリアムをはじめ、ビットコインやモナコインなどはPOW(Ploof Of Work )というアルゴリズムが用いられています。

マイニングに基本的に誰でも参加することができるこのPOW(Ploof Of Work)というアルゴリズムは、膨大な電力と超高性能なコンピューターを用いて、一番早く計算したマイナーが、仮想通貨の取引承認を行うことができ、それによって報酬を獲得するという仕組みになっています。

しかしながら、POWを用いた取引処理には大量の経済資源、多くの時間、大量の電気量および高額な電気代を要します。一説では、ビットコインの取引に使用されている電力量が、デンマークの電力量に匹敵するといわれています。

一方で、POW Network が利用している、POA(Ploof Of Authority)バリデーターという決められた人たちが順番に承認作業を行っており、そのためPOWにおいてマイナーが行なっている承認の権限を得るための計算処理などはPOAでは行う必要がない仕組みになっています。

そのゆえ、無駄な電力はかからず、承認速度もあがるため、手数料は安く、取引時間も短縮することが可能なのです。

ちなみにイーサリアムはブロックの生成に約15秒かかるのに対し、POANetworkはブロック生成時間が約5秒と3倍も早く取引を行うことができます。
このように取引処理の時間が短縮されることで、スケーラビリティ問題を解決するための画期的なシステムになっています。

※Fincleでは承認アルゴリズムについてもわかりやすく解説しています。気になった方はこちらをチェック♪

仮想通貨取引で見かけるPoSやPoWって?違いは何?仕組みを徹底解説!

 Validator(バリデーター)の存在

バリデーターによってPOAの迅速な取引や安価な手数料が実現しているとわかったところで、バリデーターについてすこしみていきましょう。

2018年8月現時点において、バリエーターは21人存在しており、事実上は中央集権的なネットワーク管理が行われています。21人が21ブロックに一回マイニングをするといいうように順番にマイニングを行なっています。

先述したようにバリデーターは取引承認作業において、非常に重大な役割をになっています。

そのため、犯罪歴の有無を含め、名前・住所などなど厳しい調査を行なった上ガバナンスDAppsによって選出されます。 ガバナンスDAppsとは、簡単にいうと関わっているメンバーの投票によって、過半数の同意があればバリデーターの削除や追加が決まる仕組みとなっています。

またバリデーターの信頼性を証明するため、公式サイトでは彼らの個人情報が下記のように掲載されています。https://core-validators.poa.network/

POA Networkのチャートおよび価格変動

これは、2018年の3月から現在(2018年8月)までの価格変動を表しているチャートです。

そもそもPOA Networkが、仮想通貨界で有名になったのは2017年11月17日に行われたプレセールといえるでしょう。

このICOは結果的に大成功に終わりました。
1260万ドル分のPOAトークンが販売開始からわずか58秒という異例の速さで売れ切れたのです。

ホワイトリストの申し込みは7000あったにもかかわらず、実際にPOANetworkを手にすることができたのは112人といわれています。この記事にプレセールについての詳細が記載されています➡https://medium.com/poa-network/presale-results-722beb02c9d4

そして2018年2月28日に、あの世界的に有名な仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)にいきなり上場したことでさらに注目を集めました。取引所に未上場のアルトコインが、上場する際の審査などが極めて厳しいバイナンスに上場できることは極めて珍しく、異例だといえます。
世界規模の取引所に認められたことで、この通貨の信頼性の高さが伺えますね♪


2018年3月取引開始当初は、1POA=約0.7ドル、ビットコインにして0.00006623BTCで取引されていました。

その後、価格は下落し約一ヶ月の間は1POA=0.25~0.4ドルあたりを行き来していましたが、4月に入ると価格は徐々に上昇し始め、5月10日に最高値である1POA=0.914ドル、ビットコインにして0.00009781BTCを記録しました。

この高騰の背景としては、POAが『POA Bridge(ボアブリッジ)』という分散型アプリケーションを発表したことがあげられます。 POA Bridgeについては後述します!

この価格高騰後から現在までは、POANetworkの価格は下降し続けており、現在1POA=0.13ドル(15JPY)、ビットコインにして0.00001775BTCで取引されています。(2018年8月)

時価総額ランキングは、206位に現時点ではランクインしていますが、時価総額100位以降は変動しやすいのでこまめにチェックすることをオススメします。

 

POA Bridge(ボアブリッジ)とは

価格高騰の原因であった、POA Bridgeについてすこし詳しくみていきましょう。

2018年5月10日に発表されたPOA Bridgeですが、これはどのようなアプリケーションなのでしょうか。

このPOA BridgeはイーサリアムネットワークとPOAネットワークの間の転送を可能にしたアプリケーションです。

これによって現在流通しているPOANetwork(POAトークン)を1分未満でイーサリアムネットワーク上におくることが可能となりました。

POAネットワーク上にあるPOAトークンをイーサリアムネットワークに送ると、POA20というトークンが新しく生成される仕組みとなっています。その際にPOAトークンはPOAネットワーク状でブロックされており、逆にイーサリアムネットワークからPOA20がPOAネットワークに送金された際に解除されます。(その際、イーサリアムネットワーク上のPOA20はきえます。)

このPOA20というトークンは、ERC20と同様の機能を備えているため、全てのERC20と互換性をもつ場所、例えばウォレットや取引所などで使用できるのです。

つまり、POA BridgeをもちいることでPOAトークンをPOA20というトークンに変化させることができ、20000以上ものトークンが準拠しているといわれているERC20と同じ機能を搭載していることで様々な場所で利用することが可能となり、さらなるシェアの拡大が期待できるのです。

仮想通貨POA Networkの取り扱い取引所

POA Networkの特徴や価格変動など詳しく理解できたところで、次はPOA Networkの取り扱いがある取引所をみていきましょう!♪

残念ながら、2018年8月現時点では国内でポアネットワークを取り扱っている取引所はありません。そのため、この仮想通貨の取引をしたいという方は海外の取引所を利用することが必要となります。

いくつか取引所を紹介していきます。

Binance(バイナンス)

2017年にサービスを開始して、半年もしないうちに取引高が世界1位となり、もっとも世界で注目されている仮想通貨取引所です

中国の香港を拠点とした仮想通貨取引所で、100種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力の1つです。

売買手数料は、通常は0.1%ですが、バイナンス独自のトークンであるBNB(Binance coin)で支払いの場合のみ売買手数料が0.05%になります。

Ethfinex(イーフィネックス)

Bitfinexを運営するiFinex社が運営する取引所です。
米国を拠点としており、ハイブリッド分散型取引所とよばれています。

現在、46種類のトークンが取り引きされています。

売買手数料は、過去30日間の取引量によって変動しますが、Maker手数料0.05%〜0.1%で、Taker手数料0.1%〜0.2%になります。

※FincleではBinanceの口座開設方法についてもわかりやすく解説を行っています。参考にしてみてください!

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

POA Networkの買い方

取引所を紹介しましたが、海外の取引所でしか取引を行うことができないので、少しハードルが高いと感じてしまうかたもいるのではないでしょうか。

ですので、簡単に海外取引所での取引の仕方を紹介したいと思います♪

Step1 

国内の取引所に口座を開設しましょう。

海外の取引所では、日本円での取引に対応していないので、イーサリアムを使用して取引をする必要があるのです。

そのため、まずは国内の取引所でイーサリアムを購入しましょう。

国内の取引所については、こちらの記事をご覧ください。
BTCBOX➡ https://fincle.jp/investment/bctbox_1
bitbank ➡  https://fincle.jp/investment/bitbank_1
DMMbitcoin➡ https://fincle.jp/investment/dmm_bitcoin_1

Step2

海外の取引所に口座を開設しましょう。

 

先述したように、POANetworkは海外の取引所でしか取り扱ってないため、海外の取引所で購入する必要があります。

Step3

国内の取引所からイーサリアムを海外の取引所に送金します。

送金が完了すると、海外の取引所に届いたイーサリアムでPOANetworkを購入することができます!

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は、イサーリアムと同様の機能を持ち、さらにイーサリアムよりもスピード、セキュリティ、コスト効率がすぐれたPOA Networkについてくわしくご紹介しました。

プレセールにおいては、販売から1分未満で完売した人気ぶりや、バイナンスに上場したことからも、ポア ネットワークへの期待の高さが伺えます。

また、仮想通貨に詳しい人ほどポア ネットワークを高く評価してます。ですので、まだまだ日本では認知度が低いコインですが、今度価格の上昇に期待できるのではないでしょうか。

あまり注目されておらず価格も比較的安価であるいま、投資の対象としては大いに魅力のある通貨だといえます。

以上、ミクがお届けしました✌︎この記事が少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。