今回は、J-REITについて解説していきます。
J-REITについて、ご存知の方は少ないのではないでしょうか?
しかし、株式投資よりも安定的で、配当利回りが高いともいわれています。
こんな魅力的な投資方法を初心者の方にも分かり易いように伝えていきたいと思います!
目次
J-REITとは
J-REITとは、簡単に言うと主に不動産を運用対象とする金融商品です。
投資家から集めた資金を元に、複数の賃貸不動産に投資をし、その賃貸収入や売却収入から得た利益を投資家に分配します。
1銘柄に投資をするだけで、分散投資をすることが出来る優れものです。
また、不動産を直接投資(自分で買って誰かに貸す)しようとした場合、自らほしい物件を選ぶことで、投資をする事が可能になりますが、数百万円以上の初期費用が必要になります。
それに比べてJ-REITは、2018年現在東京証券取引所に上場している為、株式と同じように証券会社の窓口やインターネットによる取引で購入することができます。一口あたり、1~70万円程度で購入する事が可能です。
お金の流れは以下のようになります。
少しややこしくなってしまいましたが、J-REITは会社のような形をとっています。
J-REITは株式会社における株式に当たるものを発行しています。それを投資家が買う形(投資)で、取引が行われています。
そのお金で、プロが運用し、家賃収入などで得られた収益を投資家に分配しています。
J-REITの特徴
- 手軽に不動産投資を始められる
- 複数の不動産に分散投資することが可能
- 収益がほとんど分配される仕組み
です。確認していきましょう。
手軽に不動産投資を始められる
J-REITも以下のようにETFや、投資信託など様々な形をとっています。
購入場所 | 手数料 | 特徴 | |
個別投資 | 証券会社 | 売買手数料 | 1~70万円で投資をする事が可能 自らほしい銘柄に限定的に投資することが可能 |
J-REITETF | 証券会社 | 売買手数料、信託報酬 | 1万円以下の少額投資が可能 手数料が比較的安い |
J-REIT投資信託 | 証券会社、銀行等 | 売買手数料、信託報酬 | 1万円以下の少額投資が可能 投信会社のノウハウを活用 |
どれも、直接投資に比べて、かなり小さい額からの投資が可能になっています。
また、不動産の取得から、維持管理まですべて国の登録をうけた運用のプロである資産運用会社が行ってくれるので、安心してお金を預けることが出来るのもメリットの1つです。
複数の不動産に分散投資をする事が可能
多くの投資家がJ-REITに投資をし、そのお金をまとめてJ-REITが運用をする事で個人では難しい不動産の分散投資をする事が可能になります。
収益がほとんど分配される仕組み
株式の場合、事業で挙げた収益から費用をひいて、上がった利益に対し、法人税、内部留保とこれらの金額を引いたものが配当として配られます。
しかし、J-REITは一定の要件を満たすと、法人税が課税されない仕組みをとっており、利益の90%以上を分配金として配っています。
引用:不動産証券化協会
その為、東証一部の企業の株式配当利回りが平均で、2%であるのに対し、
J-REITでは4%という高い平均利回りを実現することが出来ています。
J-REITの買い方
J-REITを買うには、以下の手順で簡単に購入することが出来ます。
- 証券会社で口座開設をする
- 購入するREITを決める
- 購入する(買い注文を出す)
この3点です。
証券会社の口座開設や購入まで、の流れは以下の記事に詳しく書いてあるので、今回は割愛させていただきます。一緒に確認してみて下さい!
株式投資の始め方!、買い方! ~口座開設から購入方法まで徹底解説!~
J-REITのリスク
- 価格変動リスク
- 分配金変動リスク
- 災害等リスク
- 法制度変更リスク
1つずつ確認していきます。
価格変動リスク
株式投資と同じように元本は保証されていません。
その為、景気等に左右され、購入時よりも取引価格が下がってしまうと損失を被る可能性があります。
分配金変動リスク
テナントの撤去や賃料の引き下げにより、賃料収入が減り、分配金が減ってしまう可能性があります。
災害等リスク
株式と一番違うのはこのリスクではないでしょうか?
不動産に投資をしているため、地震、火災等の被害をダイレクトに受けてしまいます。
株式投資も災害の影響を多少受けることもありますが、J-REITの方がダイレクトに被害を受けることになります。
法制度変更リスク
不動産の税に関する法律や建物の建築に対する規制の強化等によって、不動産の価値が下がり、その結果J-REITの価格低下につながる可能性があります。
J-REITの今後の展望
現在J-REITの市場規模はそれほど大きくないですが、賃料収入による安定的な分配金や高い配当利回りが評価され、徐々に規模を拡大しています。
2015年2月時点でJ-REITの個人投資家数は約53万人であるのに対して、2018年2月時点には約77万人まで増加しています。
このようなことから、今後も更なる発展を遂げていくのではないでしょうか?
要点チェック!
- J-REITとは、小額から行える不動産投資
- 手軽に始めることができ、収益のほとんどが分配金として戻ってくる
- 平均利回りは4%と東証一部の2倍
- 価格変動・分配金変動・災害・法制度の変更などのリスクが存在する
最後に
いかがでしたでしょうか?
J-REITについて、どのようなものか理解をしていただければ幸いです。
敷居の高い、不動産投資を手軽に小額から出来るのは魅力的ですよね。
「更に詳しく知りたい!」、「投資銘柄についてどんなのがあるか確認したい!」という方はぜひ以下のサイトもご確認ください。