意外とシンプル!?生命保険の3つの基本形をわかりやすく解説




いざという時のために入っておきたい生命保険。
中には貯蓄型のものもあり、資産形成に活用できる便利な存在です。

しかし、種類が多くてよくわからないと頭を抱えることも多いのではないでしょうか。
どれを選べばいいかわからず結局何もしないまま…なんてことも。

複雑そうに見える保険ですが、ひも解いてみると実はどの商品も3つの基本形に当てはまるってご存知でしたか?
ベースとなる形は3つだけ。あとはそこにオプションとなる特約が付いてそれぞれ商品の特徴が出ているのです。
この3つの基本形を押さえるだけでも、複雑に見えていた保険がすっきり見えてきます。

今回は保険の3つの基本形についてまとめてみました!

 

定期保険

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定期保険とは名前の通り「期間が定まっている」保険のことを言います。
その期間は10年間であったり60歳までであったりと様々です。
期間が短いほど保険料は安く、長いほど高くなります。
また、若い方が保険料は安く、年を重ねるほど保険料は高くなります。

期間が終われば保障はなくなり、保険料の支払いもなくなります。
至ってシンプルな形の保険です。

定期保険のメリット

定期保険の最大のメリットは保険料を抑えられるところ。
一定期間だけ&保障のみというシンプルな形に加えて、いわゆる「掛け捨て型」のため、その分保険料が安くできます。

働き盛りで万が一のことがあった時のために保障を厚くしておきたい。
そんなときには定期保険で一定期間だけ保障に厚みを持たせることができます。

人生80年・90年の時代ですが、一生涯同じ厚みの保障は必要ありませんよね。
子どもが小さい時や住宅ローンの返済が残っているときなどは、一家の稼ぎ頭に万一のことがあってはいけません。
そのような時だけ定期保険を追加し、子供が独立したら、あるいは住宅ローンを完済したら解約するのも一つの手段です。

定期保険のデメリット

定期保険の場合、保険期間中に解約をしても解約金はほとんど発生しません。
「掛け捨て型」とよく言われる定期保険。
保険期間が短く保険料も安いため、解約金は0円か、もしあったとしても微々たるものです。
保険期間が終了した後にお金が戻ってくることもありません。

また、保険期間が終了し更新をするとなると、更新時の年齢で保険料が算出されます。
すると当然ながらそれまでの保険料よりも高い保険料を負担することになります。
特に50代・60代に差し掛かると保険料は一気に値上がりする傾向があります。

定期保険を活用するときは、ある程度の年齢まで、あるいはある一定期間までとしたた方がデメリットを回避できます。

養老保険

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あまり聞きなじみがないかもしれない養老保険。
定期保険と同じで保険期間が定まっており、期間が終われば保障が終わります。

ただ、定期保険と大きく異なるのは、満期保険金があること。
満期とは保険が終了するときのことを言います。
保険期間中に万一のことがあれば死亡保険金として受け取り、満期まで何もなければ死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れます。

貯蓄の色が濃い点が養老保険の最大の特徴です。

養老保険のメリット

特徴にもあるように、万一の時だけでなく無事に満期を迎えた時も保険金を受け取ることができる点が最大のメリットです。
将来の資金として貯めつつ、貯めている間に万が一のことがあったら目標額と同額の保険金を受け取ることが可能なので、保障と貯蓄の両面を兼ね備えることができます。
また、途中で解約した場合にもそれまでの保険期間に応じて解約金を受け取ることができます。

貯蓄性が高く、解約金や満期保険金を有効活用しての資産形成に適しているこの養老保険。
保険料を支払う期間も自由に設定できますので、保険料の負担と将来必要となる金額を踏まえて設計が可能な点も大きなメリットです。

養老保険のデメリット

貯蓄性が高い分保険料も高くなります。
3つの基本形の中では最も高い保険料になるのが養老保険。
貯蓄性のメリットがある分、保険料の負担は大きくなるため、目的を明確にしたうえで活用することが大切です。

また、満期まで継続しなければ満期保険期は受け取れませんし、一定程度継続しなければ解約金の額も増えません。
そのため継続することが前提になり、見直しがしにくいというデメリットもあります。

加入時には将来の計画も組んだうえで継続できる形で加入するようにしましょう。

終身保険

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終身保険とは、その保障が一生涯続く保険です。
保障が途中で終わってしまう心配がないのでその分安心ができます。

一方で保険料の払い方は様々です。
保険料も終身払い、つまり一生涯払う形のものもあれば、保険料は一定期間まで(10年間・60歳まで等)というものもあります。
保険料を払う期間が長いほど、月々あるいは年間の保険料は安くなります。
払う期間が短いほど月々あるいは年間の保険料は高くなります。

解約金については加入していた期間に応じて受け取ることが可能です。
一定期間以上経過することで支払った保険料よりも多い額の解約金を受け取れることもあるため、貯蓄もかねて活用されることも多いのがこの終身保険です。

終身保険のメリット

最大のメリットは保障が一生涯続くこと。
定期保険や養老保険は満期が来れば保障がなくなってしまいますが、終身保険はその心配がありません。

また、解約返戻金が受け取れるというのも大きなメリットです。
終身保険の中でも「低解約返戻金型」というものの場合、保険料を支払っている間の解約金が70%程度抑えられる分保険料を割安に設定できます。
そして、保険料の支払いが終了すると解約金が上がるという仕組みです。
貯蓄メインで考える場合は低解約返戻金型を選び、保険料の支払期間が終了してから解約し、解約金を受け取ることでメリットがより大きくなります。

終身保険のデメリット

一生涯の保障を受けるため、当然保険料は割高になります。
特に若い方にとっては定期保険と比較するとかなり高額に感じるかもしれません。

年齢が上がっても保険料が上がらないので、若いうちに入っておけば将来的にお得といった考え方もできます。
しかし、その分保険の見直しがしにくいというデメリットもあります。
また加入して1,2年程度で解約してしまうと、割高な保険料を負担したにも関わらずほとんど保険料は返ってきません。
加入する際は長く続けることを前提に、計画立てて加入する必要があります。

どうやって選べばいいの?

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それぞれ特徴のある3つの基本型を見てきましたが、どのように選べばいいか難しいという方もいると思います。
そこで選ぶ時のポイントを挙げました。

1.貯蓄性を求めているのか、保障を求めているのかを明確に

それぞれの特徴を見てわかる通り、定期型は保障に特化し、養老は貯蓄性に特化しているのが分かります。
保険の加入を検討している場合は、保障を求めて加入するのか、それとも将来的な貯蓄を求めて加入するのかを明確にしましょう。

2.常に同じ保障はいらない

長い人生の中でライフスタイルはめまぐるしく変化します。
それに合わせて必要な保障も変化するものです。
例えば働き盛りの30代・40代の方と、退職してセカンドライフを楽しまれている方。
仮に同じ人生を歩んでいたとしても、環境は全く異なりますよね。

30代・40代であれば家庭を持ち、子どもや家のローンなどで出費もかさむ時期でもあります。
そのような時に一家の大黒柱となる方に万一のことがあっては大変です。

一方、退職されてセカンドライフを過ごしている世代になれば、一般的には子育てもひと段落し、出費もある程度落ち着きます。
必要となるのは夫婦で過ごすための生活資金や自身の葬儀費用など。

環境によって必要な保障額は大きく異なります。
その必要保障額を把握し、変化に応じて見直していくことが大切です。

3.継続できる形で加入する

貯蓄もできて保障ももらえるから養老保険がいい!

というのは非常に安直な考えです。
なぜなら、保険(特に貯蓄性の保険)は継続しなければほとんど意味がないからです。
加入したけど保険料の負担が思った以上に大きいからすぐに解約してしまった、では保険料を捨てているようなもの。

定期保険にしろ養老保険、終身保険にしろ、継続できる形で加入することが大切です。
そのためには自身の収支のバランスを把握し、ライフプランも考えながら保険を検討する必要があります。

無理・ムダのない保険選びを

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世の中には数多くの保険商品がありますが、どの商品にも一長一短はあります。
大切なことは「なぜその保険に入るのか」を明確にすること。
そうすることで保険をむやみやたらに保険を切り換えて損をすることもなくなります。
目的意識がはっきりしていれば加入時に無理をすることなく、また継続することで保険のメリットを享受できます。

それぞれの保険の特徴を押さえてご自身にあった保険選びを行いましょう!