一軒家やマンションで必要となるメンテナンスにかかる費用とは?

長く住み続けることで、必要となる一軒家やマンションのメンテナンス。

その具体的なものやかかる費用について、詳しくご紹介します。またメンテナンスにかかる費用について、その貯め方についてもあわせてご紹介します。

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家はメンテナンスをしないと住み続けられない

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家を購入するときには、ローンや新生活にかかる費用などを考えがちですが、住み続けていくうちに家のあちこちに修理が必要となります。

将来的に住んでいる家やマンションを売りに出す必要ができたとき、不動産屋さんでその建物の価値を見てもらうときに、不動産屋さんでは「価格査定マニュアル」を使って査定します。

このマニュアルは不動産流通推進センターが作成、発行しているものですが、まったく同じ家があるわけではないので、あくまでも「同じような住宅」を事例としてあげ、そこから判断していきます。

この場合、一軒家だと定期的なメンテナンスをおこなっていることが前提となっていますので、売るときに「住宅ローンを払うのに精一杯でメンテナンスをしていない」ということになると、不動産価値は下がってしまうのです。

かつての日本の住宅は「建てて壊す」消費型の住宅がほとんどでした。

しかし外国などを見渡してみると、中古住宅をリノベーションしたり、また築100年といった家も珍しくはありません。

そのような現状から、日本でもこれから建てる家は、メンテナンスをしながら長期的に住み続けることができる家づくりへと変化しつつあります。

一方マンションでは、自分でメンテナンスをする部分は居住部分となります。

しかし外壁といった部分のメンテナンスは、管理費を毎月支払い、修繕費を長期にわたって積み立てるなど、維持管理費を毎月支払っていますので、年間で見るとかなりの額となります。

長期的に見てみると、メンテナンスが必要な部分や、その範囲などを合わせると、一軒家でもマンションでも住み続けるためにはかなりの費用が必要だということがわかります。

メンテナンスが必要となる具体的な場所

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それでは一軒家の場合やマンションの場合に必要となる、メンテナンスの具体的な場所、そして修理などが必要となるものについて詳しく見ていきましょう。

一軒家は外のメンテナンスもある

一番大きいのは、雨風にさらされる外壁、そして屋根の部分です。

雨漏りがしていないかどうか、定期的な点検をすることで、修理を早めにおこなうことができれば、費用が節約できる部分でもあります。

外壁だけでなく、屋根と一緒に修理、点検、メンテナンスのための再塗装や葺き替えをおこなうといったところがほとんどです。

このほか雨樋の交換や、カーポートがある場合は、そのメンテナンスも必要となってきます。

また庭や門扉といった部分に修繕が必要となることもありますが、業者の手を借りず、自分で修理する人もいます。

ドアや窓、網戸、サッシや雨戸の修理など

これらの部分は一軒家だけでなく、マンションでも老朽化や破損などがあれば修理や交換が必要な部分です。

またバルコニーの手すり部分などや、バルコニー自体の取り替え修理が必要となることもあります。

壁紙の補修や修理

壁紙も日光や室内の空気や生活によって出る様々な匂いなどから、経年劣化してしまうため、張り替えなどが必要となってきます。

トイレや風呂、キッチンなどの水回り

経年によって、水漏れなどが起こりやすい水回りは、10年単位で補修や本体の交換が必要となる場合もあります。

このほかにも、エアコンや照明なども、家を建てたときと仕様が変わっている場合は新たな工事が必要となります。

30年住み続けるとしたら、メンテナンス費用はどれぐらい必要?

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家のメンテナンスが必要となるのは、家の環境やその土地によっても違いがありますが、だいたい10年ごとには見直しが必要となります。

特に木造住宅の場合は、屋根や外壁から雨水が染みこむ可能性が高いため、10年より短い期間でメンテナンスが必要となることもあります。

建築会社などに家を建てるときに相談し、定期的なチェックをお願いするという対策もとっておくといいでしょう。

屋根や外壁のメンテナンスは広さなどにもよりますが、100万円から200万円程度メンテナンスにかかるのが一般的です。

もし屋根や外壁に特殊な素材を使っている場合、また太陽光パネルを設置している場合は、傷みの度合いも変わってきますので注意が必要です。

年数が経てば、それだけメンテナンスの費用も割高になるということも覚えておきましょう。

参考:SUUMOジャーナル

まとめ

いかがだったでしょうか。

築30年を過ぎた家のメンテナンスには、450万円から500万円かかるという話もありますが、細かな部分の修繕を自分でおこなうと、長期的にはかなりの費用がかかることになります。

まずは10年単位で100万円の貯金を目標に、今からでも家の資金と別にメンテナンスの貯金も始めることが必要といえますね。