銀行振込のやり方を方法ごとに詳しく紹介!土日も振込はできる?

現代社会において、ATMやオンライン決済など、お金に関わる方法も多様になってきました。そんな中、商品を購入したり、セミナーや講義に参加する際に、それにかかる費用を「銀行振込」で請求されることは多々あると思います。そこで今回は今更聞けない「銀行振込」の振込方法やそのメリット・デメリットについて、また近年メジャーな存在となりつつあるオンラインでの金銭やり取りの不安点を解消、紹介していきます。

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銀行振込について

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まず始めに銀行振込について「基本のき」をご紹介していきます。銀行振込の定義や、耳にするけどよく知らない単語についてご紹介していきます。

銀行振込の定義

銀行振込とは、お金を送るための方法の1つです。さまざまな金融機関に開設されている口座に宛ててお金を払うことができます。銀行振込の仕組みとしては、”電信扱い”により電子的に振込等の処理が行われて、送金先である金融機関の営業時間までに送金されると当日中に入金が為されます。

電信扱いとは

先で登場した”電信扱い”とは、難しい言葉にも思えますが要約すれば「振り込んだお金を電子データとして処理する」という意味になります。電子データとしてやり取りが行われるため、実際のお金の動きはありませんが、見えないお金(データ)のやり取りによって、相手の口座に即座に振り込むことができます。

”電信扱い”という言葉があるということは、お気づきかもしれませんが”文書扱い”もあります。これは手続きを文書を介して行う方法です。これもある意味実際に人対人で現金を手渡し合うわけではありませんから、見えないお金とも言えますが、この場合は入金されるまでに2〜4日間かかります。ただし時間の分、電信扱いより安いので、時間に余裕がある場合にはあえてこの処理で行うと、安く済みますよ。

銀行振込方法について

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銀行振込の振込方法には大きく分けて3つの方法があります。電子機器が発展してきた現代社会では、後半で紹介するATMやパソコンやスマホを利用したオンラインでの振込方法がメジャーとなってきました。それぞれの方法を今一度確認していきましょう。

銀行窓口で銀行振込を行う場合

銀行窓口に足を運び、振込を依頼する方法です。銀行窓口に足を運ぶ必要があるため、開いている午前9時から午後3時までに銀行へ向かう必要があります。そのため、日中職場で働いている人にとってはあまり便利な方法とは言えません。

また銀行にもよりますが、午後2時過ぎに振込手続きを行うと、入金が翌日扱いになる場合もあります。時間に余裕がある場合に向いている方法と言えます。

ATMで銀行振込を行う場合

銀行に設置してあるATMを利用しても、銀行振込は可能です。ただしキャッシュカードと暗証番号が必要になるので注意してください。ゆうちょ銀行など限られた銀行では、通帳での振込を行うことができるのですが、基本的にはキャッシュカードの利用が必須となりますので、忘れずに用意してください。

セブン銀行などは、ネットに振込方法などを動画で紹介しているので、もしよろしければ参考までにご覧ください。

オンラインで銀行振込を行う場合

パソコンやスマホの発展により、近年メジャーになってきた方法にオンラインでの銀行振込があります。オンラインバンキングを利用しての振込の場合には、銀行によっては振込手数料が0円のものもあり、先に紹介した2つの振込方法に比べると圧倒的に手数料が安く済みます。

手数料を少しでも減らしたいと考えている場合には、オンラインによる振込方法が最もおすすめです。スマホアプリで振込ができる銀行もあり、銀行振込がより簡便に出来るようになってきました。

なおオンラインで必要なものは、オンライン利用のためのログインID、パスワード、そして銀行の暗証番号です。

振込方法から見た銀行振込のメリット・デメリット

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振込方法は大きく分けて3つありますが、もちろんそれぞれにメリット・デメリットがあります。人によって、メリットが全然魅力に感じなかったり、デメリットがそれほど気にならないといった場合もありますから、最終的には自分に一番合っている方法で銀行振込を行いましょう。

メリット

例えば銀行窓口の場合には、銀行振込の限度額といった制限がなく、また人対人とのやり取りのため、お金のやり取りを行う際に伴う不安感が軽減されるといった点が挙げられます。

ATMのメリットには、窓口とは違い待ち時間が少なくて済むという点が挙げられます。人対人のやり取りが億劫という人ももちろんいますよね。私がそうなのですが笑、そのような人にとっては振込手続き以外の労力を使わずに済むので、ATMは便利と言えますね笑。

ただこのご時世、一番メリットが大きいと言えるのはオンラインの場合だと考えています。やはり手数料に関するメリットが大きいのは外せません。インターネット経由で振込むこの方法は、一番手数料を安く抑えることができます。例えば三菱東京UFJ銀行(2017年著者調べ)から他の銀行に3万円振り込む場合、窓口では864円かかるところが、ATMは432円、オンラインなら216円と圧倒的に安いのです。

また手軽さもダントツです。パソコンだけでなくスマホやタブレットからも振込を行うことができる銀行が増えました。

デメリット

一方でデメリットもしっかり挙げられます。窓口においてはATMと違い、限度額はないものの10万円を超える振込額の場合には、「身分証明書」が必要になります。手数料の高さもあいまって窓口利用の頻度は少ないとは思いますが、額が大きい場合には窓口へ行くしかありません。額が大きい場合には準備するものが増える”手間”がデメリットと言えるでしょう。

”手間”で言えば、窓口やATMはその場所へ”行かなければならない”という点も、人によってはデメリットとして挙げられますよね。しかし実際にインターネット通販の支払いなどで、ごく稀に銀行やコンビニでの振込に限定されるものがあります。そのような購入形式を私も経験したことがあるのですが、その時はやっぱり「めんどくさいなあ」と思ってしまいます笑。

おすすめなオンラインにもデメリットが

”手間”の少ないことで、メリットが大きいとご紹介しているオンラインも、やっぱりデメリットがあります。例えば元々持っている口座の銀行でネットバンキングサービスがあった場合、ネットバンキング用に別途申し込みが必要になる場合があります。その時はやっぱり「手間だなあ」と思います笑。もちろんお金に関わる大事なことなので、必要なのは分かりますが、身分証明書のコピーの送付などが必要になるので、やっぱり労力には感じてしまうのです。

またオンライン系で不安な点として挙げられるのがセキュリティです。そして、このセキュリティを守るために用意したIDやパスワードを忘れてしまうと案外厄介です。私は恥ずかしながらしょっちゅうこのID、パスワード忘れを経験しているのですが、自分の口座にも関わらず、そして本人にも関わらずログインできなくなると、結構途方に暮れるものです笑。

手帳やスマホにメモしておきたいところですが、分かりやすいところにメモしてしまうと、手帳やスマホなどを紛失した際に悪用されかねませんから、そのような点において気を回す必要があるのが嫌だなあと思う人にとってはデメリットですね。

銀行振込そのものへのデメリットを紹介

最後に、どの振込方法においても注意してほしいのですが、銀行振込そのものへのデメリットも1つ紹介しておきます。デメリットというよりは要注意点ですね!

それは「振り込み間違い」です。「振り込んだと思っていたのに、他人の口座へ振り込んでしまっていた」「金額を間違えて多く振り込んでしまった」などのトラブルは少なくありません。振り込め詐欺への対策ももちろん必要不可欠ですが、自分自身の注意喚起もしっかり意識しましょうね。

主要銀行振込手数料一覧

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銀行振込にかかる手数料を、有名銀行別にまとめてみました。大手銀行のみに限定されてはいますが、ぜひ参考としてご活用ください。なお、スラッシュ(/)で分かれている金額はカード払いの場合と現金払いの場合を表しています。

三菱東京UFJ銀行

自行宛で3万円未満の場合 108円/216円

自行宛で3万円以上の場合 108円/432円

他行宛で3万円未満の場合 270円/432円

他行宛で3万円以上の場合 432円/648円

ネットバンキングの場合 0円

参考:三菱東京UFJ銀行 振込手数料

三井住友銀行

自行宛で3万円未満の場合 108円/216円

自行宛で3万円以上の場合 108円/432円

他行宛で3万円未満の場合 216円/432円

他行宛で3万円以上の場合 432円/648円

ネットバンキングの場合 108円

参考:三井住友銀行 振込手数料

りそな銀行

自行宛で3万円未満の場合 100円/300円

自行宛で3万円以上の場合 100円/300円

他行宛で3万円未満の場合 400円/600円

他行宛で3万円以上の場合 400円/600円

ネットバンキングの場合 0円

参考:りそな銀行 振込手数料

みずほ銀行

自行宛で3万円未満の場合 108円/108円

自行宛で3万円以上の場合 216円/324円

他行宛で3万円未満の場合 216円/432円

他行宛で3万円以上の場合 432円/648円

ネットバンキングの場合 108円(3万円以上の場合は、216円)

参考:みずほ銀行 振込手数料

気になる疑問を解消!

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銀行振込について、その定義や振込方法、メリット・デメリットなどを紹介してきました。ここでは一挙に気になる疑問を徹底的に解消していきます。

コンビニでもできる?

コンビニでも銀行振込は条件付きで行うことができます。銀行のキャッシュカードがあれば、銀行振込が可能になります。ただし現金の振込は対応していません。ただコンビニのATMを利用する際に頭に入れておきたいのが手数料です。振込手数料はもちろんかかりますが、コンビニATMを利用したことによる手数料も発生します。手数料の額は結構馬鹿にならないので、出来る限り手数料のかからない方法を熟考することをおすすめします。

コンビニATMと銀行が提携しているかどうかも関与してくるので、利用する銀行と近所のコンビニの情報は事前に調べておくことをおすすめします。そうしないと、せっかくコンビニまで来たのに利用できないなんてこともあり得るからです。

口座がなくてもできる?

銀行窓口または銀行内のATMであれば、現金振込が可能なので口座がなくてもOKです。この際、振り込む現金だけでなく手数料分も現金を用意することを忘れないでくださいね。

土日でもできる?

土曜日や日曜日は基本的には銀行が休業しているため、振込を行うことはできません。しかし「振込予約」という形であれば、ATMで振込することは可能です。冒頭で紹介した通り、銀行振込は”電信扱い”です。そのため実際に入金されるのが営業日である月曜日の午前9時になるということが、振込締め切りなどに影響しないのであれば問題ありません。

万が一入金でトラブルが発生した場合に対応するためにも、有人となる月曜日に入金処理が為されるように、「入金予約」状態になります。

またネットバンキングによっては、土日であっても、その日のうちに入金することが可能です。ネットバンキングで有名な「楽天銀行」「ジャパンネット銀行」などは、同じ銀行同士には限定されるものの、土日でも振込がすぐに為されます。ネットバンキングは365日24時間営業のため、土日の営業を受けないんですね。

ただし先にも紹介した通り、これは同じ銀行同士に限定されるので、基本的には営業日に余裕を持って振り込むことをおすすめします。

オンライン銀行振込の不安を解消

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銀行振込に限らず、様々なお金のやり取りを調べていると、オンラインでの金銭やり取りにはメリットが沢山あるということが分かってきました。とはいえ、やはりただでさえやり取りではお金が見えない状況なのに、ネット上でのやり取りは何だか余計に不安と思う方も少なくないでしょう。そこでここからは、オンラインにおける不安を解消していきます。

通帳等が手元にない代わりに

ネットバンキングでは、ネット上の銀行ですから実店舗はありません。そのため手元に残る通帳も発行されないため、今まで通帳が手元にあった経験から見ると、お金の有無が手元ですぐに確認できないというのは不安要素になるかと思います。

しかしネットバンキングは、決して情報やサービスが不足しているのではなく、そのようなサービスや対応がインターネット上で行われているというだけなのです。操作が分からなければコールセンターや質問ドームなど充実した問い合わせ先で疑問を解消することができますし、よくある質問コーナーを確認すれば、自分の知りたい情報を探すことができるでしょう。

またお金の有無もインターネット上で確認することができますから、残高や利用明細などをそれこそスマホで手軽に見ることができます。

セキュリティ対策について

ネット上で”いつでも手軽に”という点からセキュリティ面に不安を感じる人も少なくありません。しかし、ネットバンキングではそれぞれ独自のサービスでセキュリティ対策を行っています。

例えば楽天銀行では、万が一ネット犯罪に預金が利用された場合のために、1000万円までの被害を保証する保険に入っています。そのため、自分の預金が不正に使われた場合でも保険金による保証が為されるのです。

ジャパンネット銀行は、「トークン」という高いセキュリティがあります。預金者に手渡される機器である「トークン」は、1回しか利用することのできないパスワードを生成します。そのため誰かが不正にパスワードを知ったとしても、それは1回限りのパスワードなため、他人に利用されることがないのです。

今回紹介したネットバンキングは2つだけですが、当たり前のようにネットバンキング業界全体で不正利用対策を行っていますから、そこまで不安視する必要はありません。とは言え、ネットバンキングは便利な分、自分自身でも不正利用されないために、IDやパスワードを熟考したり、他人に知られない努力はもちろん必要ですよ!

補償について詳しく

個人の預金者であれば、ネットバンキング上で万が一不正に預金が引き出された場合、預金者の過失がなければ銀行は全額補償します。過失があった場合には個別対応となり、補償額は人によって異なる結果になりますが、本当に何もしていないのに悪用された場合には、泣き寝入りせずしっかり申し立てて補償を受けましょう。被害に気づいたらすぐに銀行へ通知を行い、被害状況を詳細に説明してください。

ネットバンクの倒産への不安について

ネットバンキングのみならず、銀行が絶対に倒産しないという世の中ではありませんよね。しかしネットバンクとなると、全てがインターネット上のやり取りですから、倒産への不安感は益々大きくなってしまいますよね。とはいえ、ネットバンキングも国からの認可を受けないと営業することができませんから、「倒産したらお金が返ってこない」という不安は大きく抱え込みすぎなくても大丈夫です。

預金保険機構と呼ばれる、銀行を利用して預金している私達の保護を目的として設立された機関があります。ネットバンキングも銀行同様、預金保険機構に参加していますから、1000万円とその利息分が保護されることになります。そのため、万が一利用しているネットバンキングが破綻したとしても、1000万円とその利息分までは保証されていますから、安心してご利用いただけます。

キャッシュレス時代について

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オンラインがここまで注目されているのは、キャッシュレス社会の浸透が広まりつつあるからと言えます。そこで最後にキャッシュレス社会の現状をご紹介します。もしかしたらこれからの時代、銀行窓口やATMの存在すらマイナーなものになっていくのかもしれません。

キャッシュレス社会の現状

キャッシュレス化の浸透は、SuicaやPASMOといった電子マネーの普及から発展してきたようにも思えます。コンビニや自動販売機での支払いも電子マネーで行うことがメジャーになってきました。インターネット通販での支払いでは、クレジットカードの決済が一般的になってきましたし、行政サービスもカードで支払える世の中になってきました。

とはいえ、全てがキャッシュレスになるには少々時間はかかりそうです。ATMはまだ至る所に存在しているし、ある意味今コンビニ店舗にATMがなくなったら不便に感じる人の方が多いのでは?とも思います。現金支払いの場所はまだまだ沢山あり、5000円以上の高額紙幣が使えない自動販売機に出会うこともまだまだあります。

しかしビットコインのような仮想通貨の普及が一般的になる社会もそう遠くはないのが現状なので、キャッシュレス時代の突入に備えるためにも、手数料の安いオンラインでの銀行振込の体験は一度はしておく価値があると考えています。

自分の情報は自分で守ろう

キャッシュレス時代の突入に対して、自分の情報の漏洩などの不安を抱える人も少なくないと思いますが、トラブルに巻き込まれるリスクを減らすためにも、自分自身で情報を守る努力は必要です。

まず先にも紹介した通り、オンラインではIDやパスワードが必須になりますが、それらの設定は他人に割り出されやすい情報を利用せず、また誰かの目に入りやすい場所への保管は避けるようにしましょう。リスクを軽減するために、パスワードを定期的に変更することもおすすめです。

また振込等を行う際、少しでも振込先の情報や金融機関に疑問を抱いたら、本当に実在する会社かどうか、本物のWEBサイトかどうかなど、自分から慎重に確認することが必要です。また不特定多数の人が利用するパソコンやWi-Fiを使用してのインターネットバンキングのやりとりは控えるようにしましょう。いつどこで漏洩するか分からないので、金銭に関わるやり取りはセキュリティ万全の状態で行うことがベストです。

セキュリティで言えば、ウイルス対策だけはお金をかけてでもしっかり行いましょう。過去の事例には、ウイルスによって出現した偽の登録画面に、情報を入力してしまい、情報漏洩につながったというケースもあります。

ウイルスではなく、それが偽物のWEBサイトによるものの場合には、先にも紹介した通り、本物かどうか確かめる行程で偽物と気づけることもありますが、ウイルスはパソコン作業中に突然パソコン画面を乗っ取られたりと、利用者側が対応しきれない悪質なものも存在します。

こちら側で出来る対策にも限界があるため、ウイルス対策ソフトの購入などは、あまりケチることなくしっかりと出費した方が、後々のリスクを回避することができます。ウイルスや偽サイトなど少しでも怪しいものが見つかった場合には、操作をやめ、引き返す必要があります。銀行などが発表している注意喚起に目を通したり、異常があった場合には金融機関への報告を必ず行うようにしてください。

まとめ

銀行振込は、入金したお金をデータ扱いにして振込先に送金する方法の1つです。銀行窓口を利用した振込方法の他、ATMやオンラインでの振込方法もあります。どの方法にもメリット・デメリットが存在しますが、このご時世一番手軽で手数料も安く済むのはオンラインでの銀行振込です。ただし、オンライン振込やネットバンキングへの不安を拭うためには、自分自身でセキュリティを保護する意識も必要です。

メリット・デメリットをしっかりふまえた上で、自分に一番合った方法で銀行振込は行いましょう。