冬の暖房に掛かる費用はどうしても高くなってしまいます。
しかし、工夫次第でかなりの電気代を節約できることも確かです。そのためには、暖房器具だけでなく、それ以外の器具や衣類を工夫して使用することが必要です。我慢して寒い思いをする必要はなく、ちょっとした工夫を積み重ねることで随分と多くの節約を行うことができるのです。
今回は暖房器具の使い方、防寒に役立つ衣類、暖房器具と他の暖房グッズの併用についてご紹介します。
目次
衣服に工夫を
暖房器具ばかりに頼るだけでなく、身に着けるものを工夫することで体感温度を上げることが出来ます。
おすすめは、毛糸・フリース素材の衣服やダウンジャケット、半纏です。これらの衣服を重ね着することで、服と服の間に温かい層がたくさんでき、少しでも寒さを和らげることが可能です。
また、ズボンの下にスパッツを履くことで随分と寒さをしのぐことができます。
スリッパを使用している方も多いと思いますが、冬は室内用のルームブーツを履くと足先から体を温めることができます。また、首まわりは冷たい空気が入り込みやすいので、室内用のマフラーで防寒することもおすすめです。
数年前から大流行している着る毛布も活用すると良いでしょう。
カーテンの内側に茣蓙(または断熱シート)を挟む
暖房器具以外の点で寒さを防ぐ工夫はたくさんあります。
カーテンの内側に断熱シートや茣蓙を挟むことで、外から部屋に伝わってくる冷気を効率よく和らげることができます。
寒さが厳しい場合は、茣蓙や断熱シートを2重にしておくとなお良いでしょう。
茣蓙や断熱シートは100円ショップに売られているので、安く簡単に手に入れることができますよ。
室内の湿度は50%前後に保つ
湿度を高めると人間の体感温度は上がり、暖房器具の設定温度が低くても寒さを和らげることができます。
この場合、加湿器を利用すると良いでしょう。
加湿器を利用する時は、できる限り部屋の中央に置くようにしましょう。
窓やドアの側など空気の出入り口に置いてしまうと、湿気が外へ逃げてしまうためです。
床には厚手のカーペットを
床の種類にもよりますが、絨毯でなく板の間の場合、冬は冷たくなりやすいので厚手のカーペットを敷くようにしましょう。カーペットは暖房の効果があるだけでなく、脚への衝撃も和らげることができるので、足腰の弱い方にもとても良いです。
また、電気カーペットの使用もおすすめです。
電気カーペットは表面のみ温かく、部屋全体は温まりません。しかし、体感温度を上げることができるので、エアコンなど他の暖房器具の設定温度が低めであっても十分温まることができます。
このように、電気カーペットと暖房器具を上手に併用することで効果的な節約ができます。
暖房器具の設定温度
暖房器具を使用する際は、設定温度を20℃~22℃に設定するのが適切です。
エアコンの設定温度は1℃下げるだけで10%の電気代を削減できるのです。高めの温度で設定しているのであれば、今までの出費を大幅に削減できます。
またエアコンを使用する際は、設定を自動運転にしましょう。
エアコンをこまめにつけたり消したりするのは、電気代の無駄使いになってしまいます。
というのも、冷えた空気を温め直すときに一番電力を消費してしまうためです。自動運転であれば、その都度適切な温度に調整してくれるので効率の良い暖房節約ができます。
ヒーターを使う場合は窓際に置くことをおすすめします。
部屋の温度を下げる一番の要因は、窓から入ってくる冷気です。
窓際にヒーターを置けば冷気を温めてくれるので、部屋に冷たい空気が流れ込まずに済みます。
エアコンはフィルターの掃除を
2週間に1度フィルター掃除をしましょう。フィルター付近に汚れや障害物があるとスムーズに空気が循環せず、余計な電気代が掛かってしまいます。フィルターをこまめに掃除するだけで5%も電気代を節約することができます。
また、暖房の効率低下を防ぐために、エアコンのフィルターだけでなく室外機周りにも障害物がないか必ず確認しましょう。雪の多い地域では防雪フード・防雪ネットを使用して雪対策することが大切です。
湯たんぽの使用
暖房器具の設定をなるべく抑えたら、湯たんぽの使用で温かさを補いましょう。
膝の上、あるいは足元に置いて使用すると体を効率よく温めることができ、体感温度が上がります。
就寝時には布団の中に湯たんぽを入れておくと、暖房を弱めても快適に眠ることができます。
まとめ
暖房器具はちょっとした手入れで、部屋の湿度は50%に保つことで、衣服に工夫をすることで、室内の環境は全く違ったものになってゆきます。
暖房器具そのものだけに頼るだけではなく、さまざまな部分で工夫を重ねて行くことが大切です。
また、暖房は冬に毎日使用するものなのでほんの少しの心がけを日々続けるだけで大きな節約へとつながって行きます。
我慢をせずとも、温かく快適な節約をしてこの冬を乗り切って行きましょう。