引用:PhotoAC
最近よく聞くようになった「断捨離」という言葉。テレビのバラエティー番組や、雑誌の見出し、片付けの本などでも、断捨離という言葉を見かけることも多いはずです。今や一大ブームとなった断捨離ですが、本当は「断捨離」とはどういう意味なのでしょうか?なんとなく「片付ける」とか「持っているものを捨てる」というイメージですが、他の人に聞かれた場合、詳しく説明できる人は少ないはず。なんとなく知っているつもりだけど、実ははっきりとは知らない断捨離という言葉の意味について調べてみました。
そもそも断捨離とは?
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断捨離という言葉は、片付けがブームになってきた2010年ころから使われている言葉です。「断捨利」と書くこともあります。その意味は「いらないものを断ち、捨てて、執着することから離れる」ということです。「断」はこれから入ってくるいらないものを断つ。「捨」は今持っている必要のないものを捨てる。「離」は物への執着から離れる(物欲から離れる)ということを意味しています。この3つを実践することで、欲しくもないもののことを考えたり、使わないもので部屋がいっぱいになってしまったり、ムダなお金を使ってしまうことなく、穏やかでシンプルな暮らしができるというのが「断捨離」の考え方です。
参考元:wikipedia
断捨離の手順
断捨離を行うときには、手順があります。まず自分が何をどれだけ持っているのか、全体の量を把握するということです。自分がどんなものを持っているのかわからなければ、そもそも整理したり捨てたりということもできません。自分が持っている物の量を知るために最も効果的なのは、「持っているものを全部出してみる」ということです。こうすれば、自分の目ではっきりと自分の持ち物の量を見ることができ、「多いな!」と感じるはずです。タンスやクローゼット、使わないからと仕舞ったままになっている段ボール、持ち物のすべてを隅から隅まで表に出すことで、「買ったけれど忘れていた」「そのうち使うだろうと思ってそのままになっていた」「そのときにはとても大事だと思っていた」、そんな品物を新しい目で見ることができます。
そして、持ち物の荷物を出したら、次は仕分けを行います。「使っているモノ」「今後使わないと思われるモノ」「預けるモノ」など、持っているモノを区別していきましょう。
そうして、「いらない」と判断したものは捨て、「必要だ」と判断したもののために新しく場所を作ってあげる。これが断捨離を行うときの手順になります。
断捨離のルーツは仏教だそう
断捨離とは新しく作られた言葉ですが、全くの造語というわけではありません。断捨離という言葉のルーツは、実は仏教にあるそうです。仏教には、人間は常に108つの煩悩に悩まされているという考え方があり、その煩悩から解放されることがよりよい生き方につながる、それが仏教が目指しているものです。大みそかに除夜の鐘を鳴らすのも、煩悩を絶つという意味があります。
煩悩という言葉を使ってしまうとなんだか難しく聞こえるかもしれませんが、「煩悩」を「こだわり」に変えて考えてみると分かりやすいかもしれません。これはどうしても必要だとか、もし何かあったときのためにストックしておきたいとか、そういったこだわりを断ち、こだわりを捨て、こだわりから離れる。そのことが人生を新しい方向へと導いていきます。
もちろん、こだわりをまったくなくすことは難しいことですが、ひとつずつそれを減らしていこうというのが断捨離です。悟りを開くことはできなくても、自分のこだわりをなくす・手放すことに自分自身が気づくことでいろいろな物事がかわっていくのです。
リバウンドを断ちましょう
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せっかく断捨離したのにリバウンドしてしまっては意味がありません。では、どうしてリバウンドしてしまうのでしょうか?
断捨離の経験が浅かった、理解不足だった
ちょっと断捨離をかじっただけでそのやり方や本当の意味を理解しないまま、ただやみくもにいらないものを捨ててしまう。最初はよくあることですが、これは一番リバウンドしやすいケースです。自分にとってなにが必要かを考えることなく、ただ物を捨てるだけでは断捨離ではなく、ただの掃除です。リバウンドするたび、なぜこうなってしまったのかを考えて、本当の意味に気づいていくことで、きちんと断捨離ができるようになります。
ストレスが多い
毎日仕事や家事などに追われ、人間関係に疲れていたり、いろいろとうまくいっていないことが多いと、頭の中を整理することが難しくなります。そのため、断捨離を行っても、断捨離自体が新しいストレスになって、結局はリバウンドしてしまいます。まずストレスのはけ口を物に求めるということから考え直さなければいけません。また、断捨離を行うのはストレス解消のためではなく、自分のこれからの生き方を考え直すため。なぜ自分がそれをやっているのか、その意味が分かっていないとリバウンドを起こすことになります。
まとめ
せっかく断捨離をやるなら、思いっきり断捨離してその後もストレスのない快適な生活をしたいですよね。一番うまくいくのは断捨離の意味を知ることも大事です。そのために必要なことは、断捨離後の自分の生活をはっきりとイメージすることです。
断捨離して本当に要らないものが整理され、身の回りがすっきりしていくと不思議なことに運命の詰まりも取れていくといいます。
お部屋も詰まりがなく、運命もスッキリとして幸せで快適に生活している自分を想像しましょう。