エクセルで家計管理をしてライフプランをより実現可能なものにするには

エクセルで家計簿を作成するシリーズは、いよいよ予算生活に入ります。家計簿をつける目的は目の前の節約ではなく、必要な時に必要なお金を準備するマネープランを立てることです。今回は、簡単なエクセルの表を使って、必要なお金の優先順位を考えてみましょう。

また、他の記事でエクセルを使った家計簿の作り方を紹介しておりますのでぜひご覧ください。

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ライフプランと資金計画

ライフプランという言葉を聞いたことがありますか?「将来の人生設計」のことですね。現在の立ち位置ではなく、将来のある時点においてどのような事が予想されるか、漠然と思い描くことは誰でもあると思います。しかし、人生におけるさまざまな行事や夢(イベント)は、必要な資金を手当てする資金計画が伴ってはじめて、実現可能となるのです。言い換えれば、マネープランの伴わないライフプランは「絵に描いた餅」にすぎないのです。

時系列に俯瞰する

複数の家族が家計を一つにしている場合、ライフプランは家族一人一人のものと、家族共有のものがあります。例えば、マンションを購入するのは家族共有のプランですし、大学入学は子どものイベントです。独身時代は自分だけの夢だけを追いかけていれば良かったのですが、家族ができれば家族を含めたプランニングが必要です。スタート時点を0年目として、家族の年齢を横軸に並べたライフプラン表を作成してみましょう。それだけで自分と家族の関係性が立体的に俯瞰できるので新鮮です。私自身も、初めてライフプラン表を作成した時は、子どもの大学進学と親の退職年齢が重なることを自覚して焦りました。

5W1Hで考えるライフプラン

筆者作成(参照:日本FP協会「若手社会人のマネー&ライフプランお役立ちハンドブック!」

ライフプラン表は5W1Hを少しアレンジして作れば簡単です。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)→How much(どのくらいの費用)

このうちWhere(どこで)、Why(なぜ)は、家族の話し合いの中で明らかになりますね、ライフプラン表には

  • When(いつ)
  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • How much(どのくらいの費用)

3W1Hを明確にします。

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 優先順位をつけて積み立てる

たとえば、ライフプラン上、次のようなイベントと費用の見積もりがある場合を考えてみましょう。

  • 2019年に冷蔵庫を購入する:費用は20万円
  • 2020年に家族旅行を計画:費用は30万円
  • 2028年に長男が大学進学:費用は4年間で 400万円
  • 2030年に次男が大学進学:費用は4年間で400万円

筆者作成

例えば年間40万円の貯蓄が可能な場合は、次のような優先順位で無理なく積立できることがわかります。エクセルの表なら、数字を自由に動かして確認できるので、家族で話し合いながら優先順位を決めることができますね。

筆者作成

 

貯蓄できる金額の確認

さて、ライフプラン上のイベントが増えれば増えるほど、準備しなければならないお金が増えてきます。積立の優先順位が決まったら、家計簿のデータから年間貯蓄可能額を求めなければなりません。例えば年間40万円の積立計画を立てたとしても、現実には年間10万円しか貯蓄できていない家計のままでは、目標の貯蓄額を満たすことはできないからです。

家計の現状分析と改善

エクセルを使った家計簿は

  1. エクセルで支出の内訳表を作成し、日々の支出を入力する
  2. 年間支出合計を出す
  3. 一年間で使えるお金(可処分所得)を計算する
  4. 年間の収支バランスを確認する

という手順で家計の状態が健全かどうかを見てきました。具体的な家計の例を見てみます。年間の手取り(可処分所得)が460万円で、支出が以下のような家計があります。

  • 基本生活費: 120万円
  • 夫関連費 62万円
  • 妻関連費 34万円
  • 子ども関連費 96万円
  • 住宅関連費 100万円
  • 保険料  28万円
  • 冠婚葬祭 10万円

支出の合計は450万円ですから、貯蓄できるのは年間10万円です。しかし、この家計が今後のライフプラン上の夢を実現するためには、年間40万円を積み立てる必要がありました。そこで、家計の見直しです。

  • 基本生活費 120→ 110万円
  • 夫関連費 62万円
  • 妻関連費 34万円
  • 子ども関連費 96→ 90万円
  • 住宅関連費 100万円
  • 保険料 28→ 14万円
  • 冠婚葬祭 10万円

このように見直した結果、年間貯蓄は10万円から40万円に増やすことができそうです。

筆者作成

まとめ

家計管理をする立場の方は、よその家計の貯蓄額が気になると思います。しかし、個々の家計のライフプランは異なり、何年後に誰が何のためにいくら必要かという金額も家計によって様々です。人生の三大資金である「住宅資金」、「教育資金」、「老後資金」でさえも、どのような暮らし方をイメージするかで必要額は大きく異なります。

  1. 家族のライフプランを確認する
  2. 必要な額を見積もり、毎年必要な積立額を求める
  3. 家計の現状を分析し、積立可能な額を確認する
  4. 必要な積立額と現状の積立可能額の差を埋める方法を考える

という手順でライフプランの実現可能性を高めましょう。積立可能額が目標とする額に届かない場合、収入を増やすことも一つの方法ですね。家族会議では、エクセルで作った表やグラフを全員に公開して、全員参加のライフプランを完成させましょう。

 

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