あなたの人生に関わる? 今こそ身につけたい金融リテラシーとは

お金のことについて話をするのは「はしたない」と言われたことはありませんか?

私は親にそう言われて育ちました。最低限の「お金の使い方」は教えられてきましたが、自分からお金について積極的には勉強することのないでいました。

お金について勉強しないと! とその大切さに気がついたのは、就職で一人暮らしを始めたときです。

様々なことでお金が必要になってきてはじめて、「お金のことについて無知である自分」に気がついたわけです。

今、お金のことについてきちんとした知識を持っていないと、人生の節目で何かがあっても対抗することができません。

最低限知っておきたい「お金」について、身につけておきたい知識を詳しくご紹介します。

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不況の時代だからこそ、お金に振り回されないようになろう

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不況だといっても、税金や年金など私たちが払う義務のあるお金は、なくなることはありません。

むしろ消費税の増税など、私たちの負担はますます増えていく可能性があります。

限られた収入のなかでそれをやりくりしていくだけでなく、子供や自分たちの将来のために、お金をどうやってやりくりし、また殖やしていくかを個人個人が考えていかねばならない時代に来ているともいえます。

しかし人に聞いただけの話をうのみにしてしまっては、お金で大失敗してしまいかねません。

だからこそ、「お金に対する知識」、つまり金融リテラシーを身につけるべきだといえます。

身につけるべき金融リテラシーって?

金融庁の金融経済教育委員会が、2015年に生活スキルとして、身につけるべき金融リテラシーについてまとめた「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として、4分野15項目をまとめたものを発表しています。

4分野とは、「家計の管理」「生活設計・ライフプラン」「金融知識や金融商品」「外部の知見の活用」となっていて、さらにそこから細かく15項目が挙げられています。

家計の管理について

・収入や支出を把握し、適切な管理をおこなう。赤字を解消し、黒字を確保する習慣を身につける。

生活設計やライフプランを明確にする

・イフプランを明確化するだけでなく、その実行のための資金やその確保についての理解を深める。

金融取引の基本知識を身につける

・金融取引の契約についての基本的な知識

・金融商品の契約先や情報が信頼できるものかどうかを、自分自身で確認、判断できるようにする

・インターネット取引と対面取引との違いや、注意点、またリスクなどについての知識

金融取引についての基礎事項への理解

・金利や為替、デフレやインフレといった言葉の理解と、金融商品がそれらにどう関わるかの知識

・取引に関わるコストについて、把握と理解をする

保険商品についての知識

・必要な保険について、その保障内容についての理解

・保険が必要となったとき、どれぐらいの保障が必要なのか把握しているかどうか

ローンやクレジットカードの知識

・住宅ローンを組む際の支払い計画や、支払いが困難となったときの対応や備えについての知識

・クレジットカードやカードローンの知識、また無計画な利用をおこなわないといった自衛の知識があるか

資産運用についての知識

・ハイリスクハイリターンなど、運用する際に起こるうるリスクに対しての理解

・安全な資産運用のための運用商品の分散の必要性やその効果に対する理解と知識

・短期運用と長期運用のそれぞれの効果や必要性についての知識

金融商品や資産運用については専門家の指導を受ける

・自分で情報収集するだけでなく、積極的に専門家の教えを受ける、また勉強会などに積極的に参加する

参考:金融庁

このように、自分自身でお金の知識を深めるとともに、専門家などからも学んで、不確かな情報に振り回されない知識を身につけることが必要だとされています。

ちなみにこの金融リテラシー、自分にあるかどうかを調べてみる方法があります。「知るぽると」にある「金融リテラシークイズ」がそれです。

ちなみに私の点数は60点。全国平均は52.2点だったので、一応平均以上ではあったのですが、ローンの知識などがちょっとあいまいだということが分かりました。

このように、自分にはどのお金の知識が足りないのか、というところから、勉強を始めてみるのもいいきっかけになるのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか?

低金利の今、貯金だけでは老後の生活はできない、破産する、という不安をあおる言葉で、様々な金融商品の紹介などがネット上で多く紹介されているのを見かけます。

家のローンや教育費などでとても老後のことまで考えられない、という人がほとんどだと思いますが、親の介護など将来的にかかるお金のことを先に考えておけば、いざそのときになって慌てずにすみます。

まずは家の家計、そしてライフプランをじっくりと見直し、そこから資産の運用について考えるのも遅くはありません。

たくさんの情報があるからこそ、それに振り回されない知識をしっかりと身につけるようにしたいですね。