仮想通貨Gas/ガス(GAS)の特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

2008年にビットコインが誕生してから、この10年間でたくさんの仮想通貨も作られるようになって、現在ではなんと1700を超える数の仮想通貨がたくさんの人の手元に渡っています。

このように種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Gasです!

ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨GAS。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばGasがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨Gas/ガス(GAS)とは?

TheDigitalArtist / Pixabay

仮想通貨市場の上位に位置している通貨の一つにNEO(ネオ)がありますが、これは中国発の仮想通貨で、スマートコントラクト機能を実装しており、中国版イーサリアムとも呼ばれています。

仮想通貨はそれぞれのブロックチェーン上で取引が行われており、ビットコインにはビットコインの、NEOにはNEOのブロックチェーンを持っています。

今回紹介する仮想通貨Gasは、NEOのプラットフォーム内で使える仮想通貨として公開されています。そのため、Gasは「NEOGas」とも呼ばれ、開発チームはNEOと全く同じです。

マナ
NEOの開発者たちが作っているとなると安心できますね!

そうですよね。NEOの燃料としても使われるGasは、NEOの取引処理が行われるたびに新しく生成されます。通貨としての価値を持ちながら、まるでポイントのような機能も持ち合わせている新しい仮想通貨なのです。

※Fincleでは仮想通貨NEOやNEO系トークンについてもわかりやすくまとめています!気になった方は下記のリンクからチェックしてみてください♪

仮想通貨NEOとは?特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

NEOベースの仮想通貨Elastos(ELA)とは?特徴や取引所など徹底解説!

Gasの概要について少し分かったところで、Gasの基本情報についても確認しておきましょう。

仮想通貨名(通貨単位)Gas/ガス(GAS)
公開日2017年7月
時価総額(ランキング)¥5,422,569,423 JPY(98位)
総発行枚数100,000,000 GAS
現在までの発行枚数17,190,378 GAS
公式サイトhttps://neo.org/
開発者ブログhttps://neo.org/blog

(2018年9月18日:CoinMarketCap参照)

仮想通貨NEOと仮想通貨Gasの関係性

先ほど仮想通貨Gasは、NEOのプラットフォーム内で使える仮想通貨として公開されているといいました。しかしながらNEOとの関係性は何なの?と疑問に持たれた方もいるでしょう。ここではGasとNEOの役割について詳しく解説したいと思います。

では早速、NEOとGASの役割を見ていきましょう!

NEOとGasの役割って?

NEOの役割

  • ネットワークを管理する権利を持つことが出来る
  • bookkeeperの投票権が得られる
  • NEOネットワークパラメータの変更ができる

GASの役割

  • ネットワーク管理のための燃料として使用される
  • bookkeeperへのインセンティブとして与えられる
マナ
少し難しいです。

ですよね…(笑)簡単に言うと、仮想通貨GAS(ガス)は、NEO(ネオ)のプラットフォームを動かすために必要なトークンで、いわば燃料のようなものと思ってくれてれば問題ないです

そうですね…もう一歩踏み込んだ理解をするためには、NEOのコンセンサスアルゴリズム(合意形成方法)について理解しておく必要があります。(※因みに取引をするとその取引内容がブロックに記録されるのですが、その取引を認める方法をコンセンサスアルゴリズムと言います。)

コンセンサスアルゴリズムDBFT

3dman_eu / Pixabay

NEOはビットコインなどとは異なり、DBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しており、独自のプログラムでブロック生成者を決めます。その仕組みはビットコインと比較するとやや複雑です。

ではブロックが生成されるまでの仕組みを、確認してみたいと思います。

①NEO(ネオ)トークン保有者がブックキーパーを選択します。

ブックキーパーとはブロックチェーンへ記帳できる人です。

複数人が選択されます。

②ブックキーパーの中から代表者をランダムに選択

代表者1名はブロックチェーンへ記帳が許されます。

残ったブックキーパーは代表者の記帳が正しいかの投票を行います。

③投票の結果66%以上の正を得ることができればブロックチェーンをつなぐことができます

投票者から66%以上の合意が得られれば、そのブロックをブロックチェーンに繋ぐことができ、ブックキーパーは報酬としてGasを手に出来ます。

ビットコインは不特定多数の人が一斉にマイニングをおこない一番早くマイニングに成功した人にマイニング報酬が支払われます。

66%の合意が得られなければ、またランダムで別の代表者が選出され、ブロックを生成して投票をするということを繰り返し行います。

ビットコインはPoWというアルゴリズムを採用していて、不特定多数の人が一斉にマイニングをおこない一番早くマイニングに成功した人にマイニング報酬が支払われます。やはりビットコインと比べると少し複雑な仕組みですよね(笑)

Gasの役割について簡単に理解できましたでしょうか?

仮想通貨Gas/ガス(GAS)の特徴

ここではGasの特徴について見ていきたいと思います。

Gasの生成方法

Gasは、ブロックが生成される毎に発行されています。

発行されたGasは、NEOトークンを保有しているユーザーに配分されます。

Gasの発行スピード

発行スピードは初年度が最大で徐々にスピードを緩めていく減退アリコリズムという仕組みになっています。

初年度: 16%Gas発行

4年間  : 52%Gas発行

12年間: 80%Gas発行

22年間:100%Gas発行

1億Gas全てが発行されるまでになんと約22年かかるとされています。

また、Gasの希少性を担保するためにブロック生成時に発行されるGasの数は毎年減少するようにプログラムされています。

仮想通貨Gas/ガス(GAS)の最新チャート

Gasは2017年7月に取引が開始されました。取引開始価格は1GAS=約1.78ドルで、その後1か月ほどで1GAS=約33ドル(2017年8月17日)まで価格を伸ばします。その後は1月の仮想通貨暴騰期まで価格は1GAS=10-30ドルを推移していました。2017年12月末より価格を伸ばしはじめ、2018年1月には1GAS=70ドルを記録しました。しかしその後は下落し続け、2018年8月17日現在は1GAS=500円前後を推移しています。

現在価格が落ち込んでいるからと言って、必ずしもGasに問題があるわけではありません。ビットコインや仮想通貨市場全体が落ち込んでいるため、市場として今は停滞期であると言えます。一部通貨は徐々に値を伸ばしてきているのでGasも再び価格を伸ばすかもしれません。

仮想通貨Gas/ガス(GAS)の入手方法

PublicDomainPictures / Pixabay

Gasの入手方法は主に3つあります。

①取引所で購入する

②ブックキーパーになる

③NEOを保有する

です。①番については後に詳しく説明します。

Gasは親通貨であるNEOを所有しNeonWallet(ネオ専用のお財布)で保管すると株式の配当のようにGasが貸与される特徴があります。

1NEOをNeonWalletで保管した場合を計算してみます。(計算を簡単にするために、実際の価格とは異なる数字を使っています)

1NEO=20ドル

1NEOの1年間の配当=0.1073Gas

0.1073Gas=約5ドル

1NEOを1年間保管すると0.1073Gasの配当があります。そのため、日本円に換算して約2000円分のNEOを一年間保管すると50円の配当を受けとることが出来ます。50円だけかと思う方もいるかもしれませんが、もし、20万円分のNEOを持っていると5000円ですよ!塵も積もれば山となるのです。

当然ですがNEO、Gasのチャート価格によってこの値は増減します。仮にGasが値上がりすればより多くの配当を得られるチャンスもあります。

仮想通貨Gas/ガス(GAS)の買い方

mohamed_hassan / Pixabay

マナ
Gasはどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではGasの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

現在は、世界有数の取引所である「Binance」「OKEx」で活発に取引されています。

ただ…問題が…は現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

Gasを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨Gasの買い方についてまとめてみました!

Gasを取り扱っている海外の取引所に登録

Gasは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。

何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。

国内の取引所に登録してビットコインなどを購入

海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。

海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。

そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。

bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?

仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ

国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金

国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。

送金が完了すれば、Gasを購入することが可能となります!

以下、Gasの流動性が高い取引所を3

つまとめてみました。参考にしてみてください。

取引所特徴手数料
Binance香港にある取引所で取引高が世界1位。100種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力です。
0.1%
OKEx香港の仮想通貨取引所。Binance、Huobiと並ぶ世界最大規模の取引所。-0.01% ~0.2%
Huobi香港系の仮想通貨取引所。日本企業のSBIホールディングスと一時提携したことでも有名。0.20%

仮想通貨Gas/ガス(GAS)の将来性

3dman_eu / Pixabay

GasはNEOの成長性に依存していると言っても過言ではありません。なぜならNEOのプラットフォーム上で利用されている通貨であるからです。

NEOについては、キャッシュレス社会である中国で生まれた仮想通貨です。他の仮想通貨よりも普及しやすいと考えられています。NEOはかのマイクロソフトと提携でも話題になるなど、期待度の高い通貨となっています。

「NEO」という大きなバックボーンを持つ「Gas」は、将来有望な仮想通貨であり、今後も需要の増加が見込めるのではないでしょうか。NEOの開発状況や、Gas開発者ブログをこまめにチェックしてみてください♪

ブログはこちらから↓↓

https://neo.org/blog

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は今話題の仮想通貨Gasについて、深く掘り下げてみました。さてもう一度Gasの主な特徴について少し振り返ってみましょう♪

①NEO(ネオ)のプラットフォームを動かすために利用されている

②ブロックが生成される毎に発行される

③希少性を担保するため、発行スピードは決まっている

④入手方法が特殊

が主な特徴でした。

この記事を読んで、Gasはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後はGasに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。