あなたはUSD Coin(USDC)という仮想通貨を知っていますか?
USD Coinは2018年9月にローンチされたばかりの仮想通貨で、米ドルと連動したステーブルコインとなります。
このコインを開発しているのが、アメリカの仮想通貨業社であるCircle(サークル)社です。
ローンチされる前から大きな話題を呼んでいた通貨で、時価総額もどんどん上昇している注目の通貨となります。
いったいどのような通貨なのでしょうか?
このページでは、USD Coinについて詳しく解説していきます!
目次
USD Coin(USDC)とは?
USD Coinは先ほど解説したとおり、米ドルと連動したステーブルコインとなります。
通貨を発行しているCircle(サークル)社はアメリカの仮想通貨関連企業のなかでもかなり有名で、今回のローンチもその前からとても注目を集めていました。
米ドルと連動したステーブルコイン自体は、USD Coinに限らず他にもさまざま発行されています。
それらの通貨と比べてどのような違いがあるのか、後ほど詳しく解説していきます。
まずは基本情報について確認していきましょう。
通貨名 | USD Coin |
通貨単位 | USDC |
時価総額 | 約153億円 |
発行上限 | 1億3400万枚 |
ホワイトペーパー | https://www.centre.io/pdfs/centre-whitepaper.pdf |
公式サイト | https://www.centre.io/usdc |
公式Twitter | https://twitter.com/circlepay |
時価総額ランキングでは現在58位(2018年11月現在)に位置しています。
また、取引価格は1TUSD=114円(2018年11月現在)で取引されています。
米ドルとのペッグ通貨であるため、基本的に価格は米ドルと同じ推移で変動します。
USD Coinの特徴
USD Coinの基本情報が分かったところで、次に特徴について確認していきましょう。
米ドルと連携したステーブルコイン
先ほどから解説しているとおり、USD Coinは米ドルと連動したステーブルコインです。
価格が米ドルと完全に連動しているわけではないですが、基本的には1USDC=1USDとなるように固定されています。
これが仮想通貨の投資において何を意味するかあなたは分かりますか?
ずばり、USD Coinの価格が他の仮想通貨のように急激に上がる可能性はないということです。
そのため、なるべく低いリスクで仮想通貨を運用したいという人にとってUSD Coinは適した通貨といえるでしょう。
法定通貨へ交換する手間が省ける
そもそも、米ドルという法定通貨があるのになぜUSD Coinは存在する必要があるのでしょうか。
USD Coinは、ビットコインやアルトコインを一時的に法定通貨へ交換したいと考える際に重宝されます。
例えばビットコインやアルトコインを保有している際に、通貨が一時的に大暴落する兆候があった場合あなたはどうしますか。
多くの方が、保有している通貨を法定通貨へ一旦戻そうと考えるのではないでしょうか。
しかし、例えば海外の取引所に通貨を預けている場合には現状「海外の取引所→国内の取引所→自身の銀行口座」と二回取引所を経由する必要があります。
その際には無駄に手数料も掛かってしまう上に、いちいち手間がかかってしまいますよね。
そこで、日本円へ戻す代わりに法定通貨と連動しているUSD Coinへ一時的に交換することで無駄な手間を掛けずに通貨を交換することが可能となります。
アメリカのCircle(サークル)社が発行
USD CoinはアメリカのCircle(サークル)社によって発行されています。
Circle社は、日本ではまだあまり馴染みのない企業ですが、アメリカではかなり有名な仮想通貨関連の企業となっています。
ちなみに、仮想通貨だけでなくメインはモバイル事業を行っている企業となります。
仮想通貨関連では、2018年2月に大手仮想通貨取引所Poloniex(ポロニエックス)を買収し一躍話題となりました。
ERC20トークンを採用
USD Coinが同じステーブルコインであるTetherやTrue USDと大きく違う点として、ERC20トークンを採用しているという点にあります。
イーサリアムベースであるため、ビットコインベースである他のステーブルコインと比べて決済速度に優れているという利点があります。
また、ERC20トークンにはスマートコントラクトが導入されているため取引の際にはより高い安全性で行うことが可能となります。
USD Coinの将来性
USD Coinの特徴が分かったところで、次に将来性について確認していきましょう。
有名企業がサポートするなど通貨としての信頼性が高い
通貨を保有する際にとても重要なのが、通貨に信頼性があるかという点ですよね。
USD Coinの場合は、発行元であるCircle社の実績も十分であるためその点では高い信頼性を担保しているといえるでしょう。
また、ゴールドマン・サックスや百度など世界的な有名企業もUSD Coinサポートしているため、そのような点からも信頼性が高いと考えられます。
投資対象とはなり得ない
先ほども解説したとおり、USD Coinはあくまでペッグ通貨なため投資対象としてはなり得ません。
仮想通貨投資の醍醐味である、一夜にして億万長者というようなボラティリティ性は期待しないようにしましょう。
USD Coinの取引所
国内取引所でUSD Coinは取り扱われていません。
USD Coinを取引したい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。
主にこれらの取引所で取引が可能となっています。
取引所 | 国 | 手数料(Maker/Taker) | 取り扱いコイン数 |
OKEx | 香港 | 0.02%~0.2% | 100種類以上 |
CPDax | 韓国 | 0.1%/0.2% | 22種類 |
CoinEx | イギリス | 0.1% | 約150種類 |
USD Coinの買い方
USD Coinがどこで買えるの分かったところで、次に買い方を確認しましょう。
USD Coinを取り扱っている海外の取引所に登録
USD Coinは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。
日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためですね。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引しなければなりません。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、USD Coinを購入することが可能となります!
おわりに
今回は仮想通貨のUSD Coinについて詳しく解説しました。
ローンチしたばかりの通貨ということもあり、今後さらに通貨としての期待性がもてるのではないでしょうか。
ステーブルコインは他にもさまざまありますが、他の通貨にとって代わり流通するかどうか注視していきましょう。
最後に、もう一度特徴について確認していきます。
- 米ドルと連動したステーブルコイン
- 法定通貨へ交換する手間が省ける
- アメリカのCircle(サークル)社が発行
- ERC20トークンを採用
以上となっています!
今後どのような動きを見せるのか注目して見守っていきましょう。