海外に行くのに、現地のお金をは欠かせません。とはいえ全ての外貨を現金で持っていると、スリや強盗などの犯罪に巻き込まれたとき、大きな損害が出てしまいます。
特に欧米は、カードでの支払いが一般的なので、カフェやファーストフード、スーパーマーケットなどでもカードで支払うことができます。そこで、お得で安全と評判の、海外で使えるプリペイドカードを取り上げてみることにしました。
目次
海外で使えるプリペイドカードとは?
VisaやMaster Cardがついているプリペイド(前払い)カードで、加盟店であれば、カードに入金されている範囲で、買い物や現地通貨の引き出しができるカードです。
海外で使用できるカードは、クレジットカードやデビットカードなどもありますが、それらのカードと比べて、発行するにあたっての制限が少ないことも特徴です。
海外専用プリペイドカードの便利な点
- カード会社によって異なりますが、年齢制限さえ満たしていれば、誰でも作ることができる。年齢無制限の会社もあるので、幅広い年齢層での使用可能。
- 入っているお金以上は使えないので、使いすぎる心配がない。
- 追加でチャージができる。
- 盗難にあっても、カードなのでブロックできる上、入っている金額以上は引き出せない。
- 現地のATMで現金の引き出しができる。
- 銀行口座の開設不要。
- 多くの通貨で空港などに比べて外貨両替の手数料が安い。
海外用プリペイドカードの不便な点
- カード会社によって、差はありますが、カードを作るのに一週間程度かかる場合が多い。
※NEO MONEY海外、国内用は、一部のセゾンカウンターで即日発行可能。参考: NEO MONEY(2017年1月著者調べ)
- 1回の入金限度額が決まっている。
- 1回のATM引き出し限度額が決まっている。
- 1回のショッピング限度額が決まっている。
- 本人以外の入金ができなかったり、委任状が必要な場合がある。
- クレジットカードに比べると為替手数料が高めの会社が多い。
海外で使えるプリペイドカードの会社比較
海外で使えるプリペイドカードでもいろいろなタイプがあります。その中から3つを紹介したいと思います。
キャッシュパスポート
- 海外専用プリペイドカード
- 国際ブランド Master Card
- 年齢制限 なし(日本在住)
- 申し込みから1週間程度で発行
- 便利ポイント 日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、シンガポールドル、香港ドルの9種類の通貨がチャージできる。使用している通貨が不足しても、カード内合計の残高が十分なら、利用額を別の通貨から補填できる。
- 入金手数料 入金額の1% ※入金時のMaster Cardまたは政府指定の本日のレート+手数料
- 為替手数料 入金したときの通貨以外で使用する場合にMaster Cardまたは政府指定のレート+4%の手数料がかかります。(現地通貨残高があれば、為替手数料はかかりません。)
- ATM引き出し手数料 日本円…200円 米ドル…2ドル ユーロ…1.75ユーロ 英ポンド…1.5ポンド 豪ドル…2.50豪ドル NZドル…2.75NZドル カナダドル…2カナダドル SGドル…2.50SGドル 香港ドル…14香港ドル
- 入金委任状があれば本人以外でも入金可能
参考: キャッシュパスポート(2017年1月著者調べ)
マネパカード
- 国内外で使えるプリペイドカード
- 国際ブランド Master Card
- 年齢制限 15歳以上(日本在住)
- 申し込みから1週間程度で発行
- 便利ポイント 日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドルの6種類の通貨がチャージできる。日本円で入金して、為替レートの良い時に両替できる。ドルがチャージされていれば、その他の国でも使用可能。
- 入金手数料 無料
- 為替手数料 0.1~1.3%※日本円で入金後、好きなタイミングで必要通貨に両替するときに、FX為替レートで通貨に応じて手数料が上乗せされる。
- ATM引き出し手数料 米ドル…2ドル ユーロ…1.75ユーロ 英ポンド…1.5ポンド 豪ドル…2.5豪ドル 香港ドル…20香港ドル
- 本人以外入金できない。
参考: マネパカード(2017年1月著者調べ)
ネオ・マネー
- 海外専用もあるが、国内外で使えるプリペイドカードもある。
- 国際ブランド Visa ※海外専用は、銀聯もある。
- 年齢制限 13歳以上(日本在住)
- 一部のセゾンカウンターで即日発行可能。申し込みは基本的には郵送。
- 便利ポイント 国内外で使えるものは、残金を日本でそのまま使用できる。クレジットカードより手数料はかかるが、空港や銀行で外貨に両替するよりお得。国に合わせて通貨をチャージしなおさなくてもよい。
- 入金手数料 無料(日本円のみで入金)
- 為替手数料 カード使用時に外貨に両替されるため、その時のVisa為替レートが適用され、それに対して4%の手数料が上乗せされる。
- ATM引き出し手数料 200円(税抜き)
- 入金委任状があれば本人以外でも入金可能
参考: ネオマネー(2017年1月著者調べ)
海外で使用できるプリペイドカードまとめ
海外専用プリペイドカードは、作るのは制限が少なくて良いのですが、12か月以上使わないとカード管理料を支払わなければならなかったり、その他手数料がかったりするので、頻繁に海外に行く人でない場合は特に、申し込む前によく検討しましょう。
クレジットカードがある場合には、使ったお金をすぐに完済すれば、利息の影響をあまり受けないので、多くのプリペイドカードよりお得です。(マネパカードは、現地通貨がチャージされている場合クレジットカードよりお得。)ポイント還元もあるので、トータルで見るとクレジットカードはやはり強いです。
とはいえ、プリペイドカードは、クレジットカードの審査を通らない人や、留学する子供に持たせるのに便利です。
海外だけでなく、国内でも使用できるものもあるので、使用目的に合わせて上手に選びましょう。