がん保険は加入すべき?保証内容と必要性を徹底リサーチ

非常に身近な病気でお金がかかるイメージが強い「がん」。

2人に1人の確率でがんになる、定年までにがんになる確率は5人に1人と言われていますよね。ですが近年では治る病気とも言われておりますので、がんになった時はできる限りの治療をしたいものです。

今回は気になるがんの治療費やがん保険の保証内容と必要性について徹底リサーチしてみました。

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がんになると治療費はどのくらいかかるの?

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がんは部位やステージにより治療法も違い、入院や通院期間も違うためにはっきりとした金額を予想することはとても難しい病気です。ですが誰でもなる可能性のあるがんなのでもしがんになってしまったらどんな費用が必要になるのかをチェックしてみましょう。またがんがどんな病気かあまりよく知らないと言う人は基礎知識を見ておきましょう。

参考:知っておきたいがんの基礎知識 (2017年著者調べ)

一般的に数十万円の費用がかかる

がんの治療費はガンの進行具合や治療法、入院日数により費用は違います。ですが早期発見したがんでも即入院、手術になることが多いので急に大きな出費がかかることになります。

ですが、日本には高額療養費制度がありますので自己負担は約8万円~と言われています。そしてがんは再発の可能性もありますし退院しても定期検診や抗がん剤治療を行わなければいけないため、がんと診断されたらこの自己負担が初めの年に数回かかり、さらに2年目以降も定期検診やがんによっては数年治療費がかかることもあります。また再発したらと考えるとがんは長期的に費用がかかる病気だということがわかると思います。

参考:高額療養費制度(2017年著者調べ)

またがんの部位や種類、ステージによっていくらくらいかかるかシミュレーションできるサイトもあるので、気になったら一度見ておくのも良いでしょう。

参考:がん治療医.com(2017年著者調べ)

がんは高額療養費の対象にならない費用もかかる

がんは、実は治療費以外にもお金がかかります。入院した病室が個室ならベッド代、入院中の食事代、そして抗がん剤の副作用で髪が抜けた時に必要ならかつら代などです。これらは高額療養費の対象外なので全額自己負担です。入院中はお仕事も休むことになりますので無収入になる人も多いですよね。そう考えるとがんは体のこともとても大事で治療に専念し、早く元気になりたいですがお金の不安はどうしても残ってしまいます。

私は喘息患者でもあるので夜中の発作を考え、入院時には個室に入らざるを得ず、ベッド代が健康保険対象外になりました。入院費用の実質負担は高額療養費の認定後、約30万円ほどかかりました。
また、毎日通う放射線治療は健康保険3割負担で1回5,700円、治療医の診察が週に1回あるのでその時はプラス1,000円前後で合計約15万。毎日お財布から目に見えてお金が減っていくのでこれもかなりキツかったです。その他に5年間の内服薬や注射代、検診代などが70万ほどありますが、それ以外に健康保険がきかないサプリメント代、また腕のむくみや胸のバランスが悪くなり背中の痛みがひどいのでマッサージにも週に2回通っています。

引用:http://www.hitachi-hoken.co.jp/woman/experience/p01-02.html

がん保険はズバリ必要なのか

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がんになると長期的に費用がかかること、お仕事を休んで収入が無くなる場合があること、お子さんの進学費用などを考えると不安は尽きません。

安心して治療し、金銭面の悩みを解決するためにはやはりがん保険しかないのでしょうか。結論から言いますとがん保険に加入しなくても良い人もいます。

がん保険に入らなくて良い人は「医療保険が充実している人」「医療費として100万円~200万円がある人」です。医療保険はがんももちろん対象ですから、充実した医療保険に加入しているのにがん保険に入ると保証が重複しますよね。もちろん受け取る金額も増えるので悪くはありません。また医療費として貯蓄が十分ある場合はわざわざがん保険に加入しなくても問題ありません。がん保険は掛け捨てタイプが多いので、貯蓄が十分あり、がんになるか分からないのに保険に加入するのはもったいないです。ではどんな人はがん保険が必要なのかを見ていきましょう。

治療に必要なお金がまとめて受け取れる給付金

がん保険には「診断給付金」があります。がんと診断されたら一時金として貰える保障です。これは入院や通院の自己負担分をまかなうことができるのでとてもありがたい保障ですよね。その他にも「抗がん剤」や「放射線治療」の給付金などがあります。先ほどお話したとおりがんになるといろんな出費があり、ほとんどの人がお仕事を休み収入がなくなるわけですからこれらがカバーできるのは精神的にも安心できます。

参考:アフラック(2017年著者調べ)

入院給付金の限度日数が設けられていない

医療保険に加入している人はご存知かと思いますが、保険には入院する日数の限度が設けられています。いっぽうがん保険にはこの入院給付金の限度日数がない商品がほとんど(ある場合もありますので加入時に確認)なので、長期の入院も安心できます。また長くかかる通院も保障するプランもありますので、まさにがんになったら金銭面では手厚く保障されます。

参考:保険見直し本舗(2017年著者調べ)

まとめ

がんにかかるお金や期間は種類や部位、ステージによりさまざまですが、長期に渡って付き合わなければいけない病気です。もちろん今の医療で治る病気でもありますからしっかりと治療するためにお金の問題は解決しておきたいですよね。医療保険とは違いがんのためのがん保険ですから金銭的に備えが必要な人はぜひ加入しておくべき保険ではないでしょうか。

とは言いましてもがん保険には種類もさまざまですし、今の医療保険が充実していて不要な人もいると思います。そしてどんながん保険に加入すべきか分からない人もいますよね。私は30代になってから主人とがん保険に加入しました。保険選びが難しいのでプロであるファイナンシャルプランナーに相談し、ぴったりの保険を選ぶことができました。今ではいろんな保険を見直す会社もたくさんありますので、まずは参考にでも保険の見直しに行ってみるのも良いですよ。ぜひ自分のため、家族のために考えてみてください。