生命保険は病気や死亡のリスクに備えたい時に、非常に心強い保険です。そして、この保険は自分の状況に合わせて見直しが必要となります。
しかし、見直しといっても「いつ見直しするべきなのか」「何を理由に見直しを行うのか」「誰に見直しを相談するべきか」などについては慎重に判断する必要があります。
「保険の見直しについて知りたいけれど、話が難しくてなかなか理解できない」
こんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そこで、今回はfincleが独自に100名の方を対象にアンケート調査を行い、その結果を分析することで生命保険の見直しの実態について、分かりやすく考察しました。
この記事では「生命保険に加入したタイミング」「生命保険の見直しを行なったタイミング」「見直しを行なった理由」「見直しの際に相談した相手」「見直し後の満足度」などについて、見て行きましょう。
目次
初めて生命保険料に加入したタイミングは?
死亡や病気など、あらゆるリスクに備えるために加入する生命保険は、加入後もその時の自分の状況に合わせて見直しを行います。
しかし、そもそも初めて生命保険に加入するのは一体いつが良いのでしょうか。そこで、今回fincleは100名の方を対象にアンケート調査を行い、初めて生命保険に加入したタイミングについてアンケートを取りました。早速結果を見てみましょう。
生命保険は若いうちに加入するのがいい!?
実際のアンケート結果は次のようになりました。
圧倒的に20代での加入が多いですね。70%以上の方がこの時期に加入を決めています。この結果は予想通りの結果だといえるでしょう。
なぜなら、一般的に考えても(終身型の)生命保険には若いうちから加入しておく方が「お得」だからです。若いうちから加入すると保険料を支払う期間が長くなるので、支払総額もかさむのではないかと思ってしまいませんか。でも、生命保険の場合は若いうちに加入した方が、毎月支払う保険料・振込総額共に、後で加入した場合よりも安く済むのです。
つまり、毎月支払う保険料の値上がり率は年齢が上がるほど高くなり、結局支払総額は若い頃から加入した場合と比べて割高になってしまうことになるのです。
また、生命保険に限ったことではありませんが、保険はすでに病気を患っている場合、加入することができません。なぜなら、保険は万が一の時に相互に助け合うことができるように加入者全員でお金を出し合い、誰かが必要な時に皆の出したお金で補償するという仕組みになっており、公平性を保つ必要があるためです。
つまり、既に病気の方が加入してしまうと、病気の方ばかりが皆の出したお金を使うことになるので、皆が平等にお金を使えなくなってしまうのです。そのため、病気にかからないうちに、加入しておく必要があるのです。
総括すると、「お得な保険料」と「健康なうちに加入」、この2点が若い時期での加入を決める重要な要因となっているのですね。
アンケート結果をみても、40~50代の時期の加入率が非常に低いのが分かります。生命保険は見直しすることができる(というより、見直しが必要な)保険なので、若いうちの加入が良いのでしょう。
例外もあり!
前の項目で、生命保険への加入は20代の時期が適切な加入時期であることが分かりました。しかし、すべてのケースにおいて、若い頃の加入がお得なわけではありません。
生命保険には3つの種類(「終身保険」「養老保険」「定期保険」)が、「定期保険」に加入した場合、若い頃に加入すると払込総額が非常に多くなるからです。
定期保険の場合には一定の契約期間が定められており、この契約期間が切れると更新する必要があります。そして、更新をする度に月額の保険料が上がる仕組みになっています。
そのため、20代・30代の頃に定期保険に加入し、更新を繰返してしまうと、40代・50代の時点で定期保険に加入した場合よりも、保険料総額が多くなってしまうのです。
つまり、定期保険は終身保険と全く逆の結果になるのです。これを踏まえると、定期保険は「あくまでも一定の期間に限って生命保険に入りたい」という方におすすめだと言えるでしょう。
保険の見直し相談を行なったタイミングは?
生命保険に関して大切なポイントは「定期的に見直しを行う必要がある」ということです。見直しの際には保険料や保険金、そして保険期間を見直さなくてはなりません。
なぜなら、時と共に自分の生活形態・生活環境が移り変わるためです。学校を出て社会人になり、結婚をして子供ができて、子供が学校に通うようになり、そして老後を迎えます。
生活状況が変わってしまった時、ずっと同じ保険内容のままでは、万が一の場合に対応することができません。そのためにも、生命保険の見直しが必要なのです。
一般的に、保険の見直しが必要とされている時期は、「就職した時」「結婚した時」「妊娠・出産した時」「マイホームを購入した時」「子供が自立した時」「親を扶養する時」「女性が一家の大黒柱であった夫と離婚・死別した時」です。
でも、実際の見直しタイミングについて生の声を聞いてみたいですよね。
そこで、皆さんがどのタイミングに生命保険の見直しを行っているのかに関しても、fincleがアンケートで調査しました。今生命保険に加入している方、これから生命保険に加入しようとしている方は、とても気になる情報なのではないでしょうか。それでは、早速見てみましょう。
また、保険マンモスでは無料で保険の相談を行っておりますのでこれを機に気になった方はぜひご確認ください。
気になるアンケート結果は…?
保険見直しのタイミングは次のようになりました。
30代での見直しが圧倒的に多いことが分かりました。60%の割合で保険を見直しているのですね。30代という時期についてよく考えてみれば、この時期に保険の見直しを行う方が多い理由が分かるのではないでしょうか。
30代は、多くの方が「結婚」「子供の誕生」という一大イベントを迎えます。したがって、家族を守るためにも、自分に万が一のことがあった場合に備え、生命保険の見直しを行う方が多いのでしょう。さらに、お子さんが生まれるとなると「学資保険」への加入を検討する場合もありますよね。納得のアンケート結果ではないでしょうか。
学資保険については、別の記事で詳しく紹介されているので、気になる方はそちらをご参照ください。アンケート調査の記事もあります。
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そして、30代の次に多かったのが20代、その次に40代、50代の順となっています。皆さんなぜこのタンミングで生命保険を見直しているのか、とても気になるところです。
そこで、なぜこれらのタイミングで保険の見直しを行ったのか、理由を詳しく聞いてみましょう。
保険の見直し相談を行なった理由は?
さて、人生の節目は人それぞれ異なりますが、なぜそのタイミングで保険を見直すのか気になるところです。特に30代の時期の見直し理由については、是非参考にしておきたいところです。
まずは、一番気になる30代、そして20代での見直し理由について確認していくことにしましょう。
20代・30代での見直し
20代・30代での見直しについては圧倒的に「結婚・子供の誕生」に備えて見直したとのコメントが多かった点が印象的です。実際に、次のようなコメントが多く寄せられました。
結婚をすることで、自分1人だけで生活して行くわけではなくなるので、自分の身に何かあった時には配偶者にも大きな経済的影響を与えます。その際に少しでも負担を少なくできるように保険の見直しを行う方が多いのですね。
また、子供が生まれ、親である自分の身に何かあった時には、少しでも負担がなくなるようにという意見も多かったのが印象的です。
子供ができた時に、特に必要となるのは「死亡保障」です。夫婦で暮らしていて、妻が主婦、夫が一家の大黒柱である場合、仮に夫が亡くなってしまっても、妻が働けば生活することができます。しかし、子供が生まれてからは、妻の収入だけで生活を支えるのは困難です。そのため、万が一に備えて「死亡保障」を付ける必要が出てくるのです。
以上から、「結婚・子供の誕生」は生命保険見直しの最も大きな要因の1つであることが分かりました。
また、今ご紹介したコメントの中には家を購入してローンを組んだ時に生命保険の見直しを行なった」というコメントも見られた点が興味深いものです。マイホームの検討に伴う生命保険の見直しについては、次のようなコメントもいただきました。
団信(団体信用生命保険)とは、住宅ローンを利用している方が、死亡あるいは高度障害を抱えてしまった時に、残りのローンを返すための保険のことです。
つまり、本来死亡保険で補償されるもののうち、住居費用分は団信でも補償されることになり、生命保険と団信への加入で補償が二重になってしまうことを意味するのです。
二重になる分、保険料も無駄に払わなければなりません。したがって、団信に加入した時には、この二重の補償を取り除くために、生命保険の「死亡保障」の部分を見直す必要があるのです。このような理由から、家を購入した場合には生命保険を見直すのですね。
20代・30代での見直し―その他の理由について
その他の理由としては、どのようなものがあったのでしょうか。アンケートの中でも興味深かったコメントは次の通りです。
・保険料が高かったから
保険料が高かったというコメントもいくつか見られました。月々の負担の多い生命保険は、20代の若い世代にとっては家計に響きます。
また、この年代は、まだ結婚や出産などの予定が決まっているわけではないので、生命保険加入時に手厚く保障されている場合には、無駄な出費がかさんでしまいます。20代は必要最低限の保険内容でも十分なので、無駄な補償を付けていないか見直す必要があると言えるでしょう。
・他人からのアドバイスがきっかけ
自分が加入している保険とは別の会社に勤めている方を通して、たまたま自分に適した保険を見つけたことが、見直しのきっかけになるのですね。
保険の見直しの際には営業担当者・専属外交員や代理店など、保険に精通した方にアドバイスを求めるのが一番安心です。生命保険の見直しの相談先について、詳しくは後ほど「どのようにして保険の見直しを行なったか」の項目でご紹介しますね。
・終身保険に切り替えたかったから
こちらの方は、定期保険から終身保険に切り替えるために保険の見直しをされたのですね。
「初めて生命保険料に加入したタイミング」の項目でもご紹介しましたが、定期保険のデメリットは、契約を更新し続けるとその度に保険料が増え、将来的な支払総額が「終身保険」の支払総額を上回ってしまうという点です。その上、貯蓄も不可能なため、完全に「掛け捨て」になってしまうのです。
これらの点を考慮に入れ、現在子供の教育費など他にお金をかける必要がない限りは「終身保険」に加入した方がお得なのです。
「定期保険」に加入するのであれば、子供が成人するまでは「定期保険」、それ以降は「終身保険」などと時期に合わせて保険の種類を変えてみると、お得に保険を利用することが可能です。また、貯蓄は銀行や株・投資信託などを通して自分で行いたいという方も「定期保険」が適しているといえるでしょう。
40代・50代での見直し理由
一方で4、50代での見直し理由としては、どのようなものが挙げられるのでしょうか。この年代での見直し理由は大きく2つに分けられました。それは「子供の大学教育費を考えて」という理由と「自分の年齢と健康について考えたため」という理由です。それぞれについて、寄せられたコメントを見てみましょう。
・子供の大学教育費を考えて
子供の学費を考慮して、生命保険の見直しを行なった方のコメントは次の通りです。
40~50代はちょうどお子さんが大学に進学する時期に重なりますよね。大学進学だけでも大きな負担になりますが、お子さんが私立大学を目指される場合や、留学を考えている場合には、いかにその費用を捻出できるかが大きな問題となります。
このような場合に、不安に思うことは「学費をきちんと払えるか」「学費に充てるためにも、保険で補償してくれる額を大きくするべきか」という点です。しかし、大学の学費を払い、さらに保険料も上げることになれば、出費がかさんでしまい、老後には貯金も底をついてしまいます。
子供の大学進学時に生命保険の補償内容を手厚くすべきかどうか判断する前には、必ず大学の保障制度を確認する必要があります。大学独自が行なっている保障制度の中には、親に万が一のことがあった場合に授業料が1年、あるいは卒業まで全額免除となったり、生活費を支援してくれたりするようなものがあります。さらに大学独自の保障制度以外にも、奨学金もありますよね。
このように、大学の保障制度を確認してみることで、生命保険で学費を準備することなしに、お子さんの学費を賄えるのです。子供の大学進学とともに生命保険を見直す際には、このような点についても考慮すると良いでしょう。
・自分の年齢と健康について考えたため
一方、この理由を挙げていただいた方のコメントも気になるところです。実際のコメントを確認してみますね。
若い頃とは違い、40代からは自分の体も変わって行く時期です。そのため、今の現状に合った補償内容に変える必要や、病気にかからないうちに保険を見直す必要があるということなのですね。
以上、20代~50代までの保険見直しの理由について確認しました。コメントを見ても分かるように、その年代ごとに抱えるようになる問題・課題に即して保険の見直しを行うケースが多いのですね。見直しを行う場合には、本当に自分の状況に合った保険内容に変更できるよう、これらのコメントも参考にしておきたいものです。
保険の見直し相談をして、保険料はどうなった?
生命保険の見直しを行なえば、当然保険料も変わります。追加加入をした場合には保険料は上がりますし、不必要な特約などを削った場合には安くなります。
実際に保険の見直しをする際には、保険料が安くなるのか、それとも高くなるのか、これから生命保険の見直しを行う方にとっては気になることではないでしょうか。そこでfincleは、保険料が安くなったか、高くなったかについても調査してみました。
実際のアンケート結果は?
保険の見直しで保険料が高くなったか、安くなったかについて、実際のアンケート結果は次のようになりました。
結果を見てみると、ちょうど7割の方の保険料が安くなったことが分かります。このことから、保険の見直しを行う際には、皆さんできる限り安くなるように周到に保険を見直していることが分かります。それでは、保険を見直して実際いくら安く(高く)なったのでしょうか。早速次の項目で見てまいりましょう。
見直しで毎月の保険料がいくら安く・高くなったか
今確認してみたように、生命保険の見直しでは、ほとんど場合保険料が安くなっていることが分かりました。ただ、実際にどれくらい安くなったのかもう少し詳しく知っておきたいところですよね。そこで、この項目では「安くなったケース」と「高くなったケース」について確認してみましょう。
安くなったケース
実際に保険料が安くなったケースについて、具体的にいくら安くなったのでしょう。結論を先に言ってしまうと平均して3,340円、年間で約4万円も安くなったことが分かりました。
ただ、これはあくまでも平均であり、この金額よりも大幅に保険料が安くなった方も、あまり安くならなかった方もいらっしゃいました。一番大幅に安くなったケースでは、20,000円でした。
その方が生命保険を見直した理由は次の通りです。
保険会社の友人から見直しを勧められて、非常にラッキーだったのではないでしょうか。毎月2万も余計に支払っていたとなると、1年で24万も節約することができてしまいます。
保険はとても複雑なシステムなので、自分ではどのように見直せば良いのか分からなかったり、見直す機会が分からなかったりします。したがって、身近な方が保険関連のお仕事をされている場合は、アドバイスをいただいておくと上手に保険を利用できるでしょう。
この方のコメントからも分かるように、やはり保険に精通している保険会社の方からのアドバイスはとても参考になりますね。保険の見直しには、きちんと保険のことを知っている方に相談するのが適切だと言えそうです。
次には15,000円安くなったとのコメントもいただきました。
この方のコメントから、見直しをする際には国内大手の保険に限らず、海外保険会社の保険会社やネット保険など、幅広く保険を比較する必要があることに気づかされます。この方も保険の代理店や保険会社の営業担当の方に相談されたようです。
その次には12,000円安くなったケースが見られました。その方のコメントは次の通りです。
どちらの方も意識的に保険の見直しを行なったようですね。そして保険の見直しの相談先はやはり、保険の代理店や保険会社の営業担当の方であったようです。
保険の見直しを検討する際に誰に相談するかについてもアンケートを取ったので、次の項目「どのようにして保険の見直しを行なったか」で詳しく見てみましょう。
高くなったケース
一方で、生命保険の見直しで保険料が高くなったケースについて、どれほど高くなったのか、そしてなぜ高くなったのかについて確認してみましょう。
アンケート結果を分析したところ、保険料が高くなった理由は主に2つ挙げられることがわかりました。それは「子供のため」と「自分の病気に備えて」です。まずは「子供のため」について見てみましょう。
また、子供が生まれて生命保険の見直しを行い、必要な補償を増やしたことで保険料が3万円高くなったケースも見られました。
やはり、自分の身に何かあった時に、十分な補償を受け取ることができて、子供が少しでも安心して暮らせるようにしておきたいものです。そのため、子供が生まれることになった時に保険料が上がるのですね。
その一方、「自分の病気に備えて」と答えた方々からは、具体的にどのようなコメントが寄せられているのでしょうか。
先進医療の特約、がん保障、女性保険などを、保険の見直し時に追加する方も何人かいらっしゃいました。医療技術は日進月歩で開発されるので、新しい保険商品が提供されていきます。
また、ご自身の周囲の方々ががんを患っているのを見ると、がん保険の必要が自分の身に迫って感じられるでしょう。このような場合には、保険を見直して補償内容を手厚くするため、保険料も高くなるのですね。
以上、高くなったケースについてはこのような理由が挙げられていました。補償を手厚くするとなると、保険料も上がります。
ただ、保険料が上がった場合であっても、保険を見直したことに満足している方がほとんどである点が印象的です。今の状況に合わせた保険内容に変えることで、安心感を得られるのでしょう。
生命保険の見直し、満足してる?
人生の節目に合わせて見直しをする必要のある生命保険ですが、実際に悔いのない見直しを行うことができているのでしょうか。そこで今回fincleは保険の見直しについて、どの程度の割合の方が満足しているのかについても調査しました。早速、調査結果を見てみましょう。
保険見直し満足度のアンケート結果!
実際のアンケート結果は次のようになりました。
約90%の方が生命保険の見直しに満足していることが分かりました。当然ではありますが、この結果を見ると、生命保険は見直しが必要な保険であることが一目瞭然です。
その時の状況に合わせた保険にしておくことで、万が一の場合にも対応できるといった安心感を得られるのです。
そして、保険見直しに満足できるか否かは、「保険料が高くなったか、低くなったか」ということには左右されないようです。たとえ保険料が高くなったとしても、自分に必要な特約を付け加え、子供のために備えることができるため、保険料以上に保険の内容に満足できるということなのでしょう。
「いいえ」や「どちらともいえない」と答えた方のケースを分析してみると、補償は手厚くなったけれども保険料が変わらなかった場合、保険の見直しをしたことで保険料が安くなった場合など、一見満足できそうな結果ではあります。しかし、結果的には特に良く思えるような保険ではなかったのでしょう。
総括として今回の結果を分析してみると、保険の見直しに満足している方が大多数でしたが、満足度は保険料というよりも、保険の内容に左右されることが明らかになりました。
どうやって保険の見直し相談を行なったか
今まで見てきたように、生命保険のタイミング、そして見直しの理由には様々なものがありました。ただ、いざ保険の見直しを行う際、誰に相談すればよいか悩むのではないでしょうか。
今の自分の状況に合った適切なプランを組み、できる限り無駄な保険料を払わないようにしたいところですよね。そんな時、誰に相談するのかが大きな鍵を握ります。
そこで、生命保険の見直しの際、誰に相談していたのかアンケート結果をもとに確かめてみましょう。
アンケート結果は?
アンケートでは「親族や家族に相談」「友人に相談」「保険の代理店や営業担当に相談」「すべて自分で調べた」の4つの項目を設けて、100名の方にお答えいただきました。結果は次の通りです。
一番多かったのが「保険の代理店や営業担当に相談」でした。やはり見直しについては保険の専門家に相談するのが一番だと言えそうですね。ただ、一口に保険の代理店や営業担当に相談するといっても、相談の相手によってメリットとデメリットが大きく異なります。
私たちが保険の相談相手として信頼することができるのは、「特定の生命保険会社の専属外交員」「保険代理店」、そして「FP(ファイナンシャルプランナー)」です。
専門家にきちんと相談するのであれば、信頼することのできる相手に任せたいところですよね。それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのか、ここで少し確認してみましょう。
「生命保険会社の専属外交員」
生命保険会社の専属外交員は、自分の会社の保険商品に関して深く精通しています。したがって、その会社の生命保険で見直しを行ないたい時には非常に頼りになります。
保険について何か疑問のある場合にも、同じ担当者に相談することができるので安心して保険を見直すことができます。その担当者の提案が良いと思ったら、生涯にわたってお付き合いすることもできるので、信頼関係を築くことができるという大きなメリットもあります。
ただ、専属外交員のデメリットは、あくまでも自分の会社の保険商品に精通しているのであって、他の会社の商品を含めた幅広い知識を持っているわけではないということです。
そのため、仮に他社の保険がご自身に合っていたとしても、その専属外交員は他社商品の知識を持ち合わせていないため、商品を比較しながら提案することができません。また、他社の保険商品について知っていたとしても、たいてい大手の商品に知識が限られているので、それ以外の保険については紹介してもらうことができません。
このような点を踏まえると、1つの商品に定め、ピンポイントでその保険の詳細を知りたい時、専属外交員に相談するのが適切だと言えます。
「保険代理店」
一方で、保険代理店は保険会社の専属外交員とは真逆。つまり、保険会社の専属外交員の保険商品知識は「深く狭い」のにたいして、保険代理店は「広く浅い」ということなのです。
保険代理店では、1つの会社の保険だけではなく、複数の会社の保険商品を扱っているので、あらゆる保険の比較をすることが可能です。たとえば、「医療保険を重視するのであればこの保険」、「終身保険を重視するのであればこの保険」というように、それぞれの保険商品の得意分野・強みを把握しています。したがって、相談者の必要に合わせた、適切な保険商品を紹介することが可能です。
しかし、保険代理店の場合は先ほどお伝えしたように、保険商品の知識が「広く浅い」ので、1つの商品について詳しい説明を聞くことができません。したがって、保険代理店への相談は、様々な保険をまんべんなく比較して自分の希望に一番合うものを選びたい場合におすすめだといえるでしょう。
保険マンモスでは無料で保険の相談を行っておりますのでこれを機に気になった方はぜひご確認ください。
「FP(ファイナンシャルプランナー)」
専属外交員・代理店以外に挙げられる相談先として、FP(ファイナンシャルプランナー)が存在します。FPに相談する最大のメリットは、相談者の家計全体を考慮した上で、保険に関して中立的な助言をもらえるということです。
保険代理店・保険会社にもFPが配置されていることがありますが、中立的な助言をもらいたいのであれば、独立した専門のFP事務所を選ぶのが良いでしょう。
ただ、FPのデメリットは保険の商品知識について精通しているというわけではないので、必ずしもご自身のニーズに合った商品を紹介してくれるわけではないという点です。
このような点を踏まえると、FPは自分の家計の状態を確認しつつ、保険を利用した貯蓄方法や、銀行の定期預金などについて知りたい場合に向いている相談先だと言えるでしょう。
さて、「生命保険会社の専属外交員」「保険代理店」「FP」それぞれに相談するメリット・デメリットについてご紹介しました。本当にそれぞれの弱点と強みはばらばらなので、生命保険の見直しを行う際にはこの3つのどれか1つのみを相談先にするのではなく、併用して相談することでご自身の納得の行く見直しができると言えます。
つまり、「広く浅く」の代理店と「狭く深く」の生命保険会社の専属外交員の両方に相談することで、保険商品を幅広く比較・掘り下げることができるので、自分に合った生命保険の見直しを行いやすくなるのです。
最後に
生命保険の見直しについては、個人によってどの時期に必要なのか多少異なります。しかし、今回の結果をもとに考えてみると、やはり「結婚」や「妊娠・出産」のタンミングで見直しを行う必要があることに気づかされるのではないでしょうか。
そして、見直しを行う際には、保険に精通しているFP・代理店・保険会社の専属外交員に相談することで、最も適切な保険を選べるとういことも分かりました。中立的なFPに頼りながらも、代理店や専属外交員にも相談すれば、様々な角度から保険の見直しを検討することができるでしょう。
タイミングや補償内容を慎重に確認して、納得の行く生命保険の見直しを行いたいものですね。