仮想通貨Bytom/バイトム(BTM)の特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

2008年にビットコインが誕生してから、この10年間でたくさんの仮想通貨も作られるようになって、現在ではなんと1700を超える数の仮想通貨がたくさんの人の手元に渡っています。

このように種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Bytom/バイトム(BTM)です!

ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨Bytom。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばBytomがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨Bytom/バイトム(BTM)とは?

Bytomは2017年1月に、デジタル資産と現物資産といった複数の資産を繋げることを目的としてはじまった中国発の仮想通貨プロジェクトです。トークンの単位は「BTM」と表記します。

複数のバイトアセット(=バイトム内で使用されるデジタル資産等の名称)を相互に利用できるプロジェクトとして、現在世界で注目されつつあります。

これまで複雑な作業や面倒な手続きをこなさなければ行えなかったサービスの利用は、Bytomによって簡略化されていく可能性があります。さまざまな通貨とサービスの相互利用が可能となれば、それぞれの取引や転換が思いのままとなるでしょう。

以下、Bytomの基本情報についてまとめてみました♪

通貨名(通貨単位)Bytom/バイトム(BTM)
取引き開始日2017年6月20日
最大発行枚数14億700万BTM
現在の発行枚数1,002,499,275 BTM
時価総額(ランキング)229億円(43位)
公式サイトhttps://bytom.io/
ホワイトペーパーhttp://bytom.io/wp-content/themes/freddo/book/BytomWhitePaperV1.0_En.pdf
公式bloghttp://bytom.io/blog

                                             (2018年8月10日現在)

仮想通貨Bytom/バイトム(BTM)の特徴

デジタル通貨と現物資産をつなげる

Mediamodifier / Pixabay

Bytomは仮想通貨などのオンライン上で管理されるデジタル資産と、リアルに取引されている現物資産をつなげることが出来ます。

現物資産とは、例えば円やドルなどの法定通貨、債券、証券、配当といったものを指し、既に世界に広まっている資産運用の手段のことです。たいていの仮想通貨は、仮想通貨同士の交換や法定通貨と仮想通貨の交換はできますが、さまざまな金融サービスを同じブロックチェーン上で取引することが出来ませんでした。しかしBytomでは様々な金融資産の取引が可能です。

Bytomが普及すれば、将来的に仮想通貨と現物資産の境界線をなくしていくことが出来るかもしれませんね。

UTXOモデルを採用

BytomにはUTXOモデルという送金方法が採用されています。

UTXOモデルについて簡単に説明すると、送金内容を「小切手」のようにまとめてくれるシステムです。また利用した小切手を送受したデータが残るようになっています。このため送金金額の外部不正を防ぐことができます。

UTXOモデルはウォレットに入っているお金の管理もすることができ、「使用したか」「未使用か」の記録がすぐに可視化できるので二重送金も防ぐことが可能です。

マナ
ウォレットの管理がとてもしやすそうですね!

他にも、UTXOモデルはデータの簡略化することもできます。これによって送金速度とセキュリティを高めています。

1つの秘密鍵で資産管理が可能に

qimono / Pixabay

例えば仮想通貨をウォレットで保管する場合には、所有している仮想通貨の種類の分だけ、それらを管理するための秘密鍵が必要になります。

このとき、特定の仮想通貨の秘密鍵を紛失をしてしまうと、ウォレット内の通貨をすべて失ってしまう可能性があります。

何故なら、秘密鍵は銀行のキャッシュカードでいう暗証番号の役割を果たしているからです。暗証番号がばれるとどうなりますか?お金を引き出されてしまいますよね。秘密鍵が増えると管理がどうしても大変になり、結果として紛失してしまう可能性も拡大するのです。

一方でBytom(バイトム)では、『BIP32、BIP43、BIP441』という技術により、一つのマスターキーを入力することで保管している全ての資産の秘密鍵が作られるようになっています。

マナ
つまり秘密鍵一つで資産を管理できるということですね!

その通りです。秘密鍵を複数持って別々で管理するといった必要性もありません。秘密鍵が複数存在することによって高まるリスクによる問題も解消できるのです!

PoWを採用

geralt / Pixabay

Bytom(バイトム)ではコンセンサスアルゴリズム(=マイニング承認方法)としてPoWが採用されています。

PoWは「proof of works」の略で、直訳すると「作業の証明」になります。つまり仮想通貨取引における取引き検証作業のことを指しています。主にビットコインやモナコインが採用している取引検証作業です!

このアルゴリズムでは大量の計算をして報酬を得ます。簡単に言うとコンピューターを使って大量の計算をして、最も早く解答にたどり着いた人が報酬として通貨をもらえます。そのためコンピューターの演算速度が速いほどマイニングを有利に行うことができるのですがこの時にASICと呼ばれる計算速度が速いAIチップを搭載させた装置を使うことで、さらに効率的にマイニングができます。

このASICですが、計算能力が優れて人気となったために、値段が高額になっています。そのためマイニングにおいては、資本力が勝負になってきます。力のある企業や集団のみがマイニングに参加し報酬がもらえることから、PoWに対する評価は近年低くなっています。

※FincleではPoWやPoSについても詳しく解説しています。併せてチェックしてみてください。

仮想通貨取引で見かけるPoSやPoWって?違いは何?仕組みを徹底解説!

仮想通貨Bytom/バイトム(BTM)の最新チャート

Bytomは2017年に発表されてからしばらく、1BTM=0.4~0.04ドル程度を推移していました。しかしながら2018年1月の仮想通貨ブームの際には1BTM=0.7ドルに到達しました。更に2018年4~5月にかけて価格を大きく伸ばします。この価格上昇の理由としては韓国の仮想通貨取引所ZeniexにBytomが上場したことが挙げられます。

しかしながらその後価格は徐々に下がり、2018年8月10日現在では1BTM=約23円なっています。他の仮想通貨と同様の価格変動をしているので、Bytom自体に問題があるわけではなく、仮想通貨市場自体が現在は落ち込んでいる状態であると言えそうです。

とはいえ、価格は上昇下降を繰り返します。長期的な目で見れば当たり前の現象と言えます。ポジティブに考えれば、今が買い時と言えるでしょう。

 

仮想通貨Bytom/バイトム(BTM)の買い方

マナ
Bytomはどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではBytomの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

現在は、世界有数の取引所である「Huobi」「OKEx」で活発に取引されています。

ただ…問題が…Bytomは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

Bytomを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨Bytomの買い方についてまとめてみました!

Bytomを取り扱っている海外の取引所に登録

Bytomは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。

何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。

国内の取引所に登録してビットコインなどを購入

海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。

海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。

そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。

bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?

仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ

国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金

国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。

送金が完了すれば、Bytomを購入することが可能となります!

以下、Bytomの流動性が高い取引所を2つまとめてみました。参考にしてみてください。

取引所特徴手数料
Huobi中国の取引所。一時は日本のSBIホールディングスと提携していたこともあります。0.2%
OKEx香港の取引所。150種類以上のアルトコインを揃えている。0.15~0.2%

 

仮想通貨Bytom/バイトム(BTM)の将来性

avi_acl / Pixabay

今後注目したい点としてはPoWを採用している点がどのように評価されていくかということです。ASICを活用して高いマイニング報酬を狙うコミュニティからの根強い支持を獲得し続ける可能性もあるでしょうし、51%攻撃の対象となってしまうかもしれません。今後を注意深く見守る必要がありそうです。

懸念点はあるものの、ブロックチェーンを利用してデジタル資産と現物資産を繋ぐ仕組みは、国の中央機関による情報管理に疑問が持たれつつある日本社会おいて、今後より求められるものとなってくるでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は今話題の仮想通貨Bytomについて、深く掘り下げてみました。さてもう一度Bytomの主な特徴について少し振り返ってみましょう♪

①デジタル通貨と現物資産をつなげる

②UTXOモデルを採用

③1つの秘密鍵で資産管理が可能に

④PoWを採用

でしたね!

この記事を読んで、Bytomはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後はBytomに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。