住宅ローンの基礎知識!借り換えってお得なの?

低金利の今、住宅ローンの借り換えを考えているという人は多いのではないでしょうか?

節約効果が大きく見込めるとはいえ、話を聞くとなんだかややこしそう…と二の足を踏んでいませんか?

今回は借り換えをする際に、他の銀行と比較し、「ここなら借り換えがお得」になるポイントについて詳しくご紹介します。

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借り換えをする際に重要視すべきポイントとは?

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住宅ローンの借り換えとは、「現在払っている住宅ローンを一括返済するために、別の金融機関からお金を借りる」ことです。

つまりもう一度ローンを組む、ということになります。またローンの手続きを1からやり直すことになるので、「書類集めたり手続きしないといけないのか…」と思うかもしれませんが、借り換えをするにしろ、しないにしろ見直さないことは「損」なのです。

借り換えを検討するべきなのは今?

今支払っている住宅ローンの残高が、1000万円以上あり、もしくは返済期間が10年以上ある人、そしてローンを借りたときと今の金利の差が1.0%以上あるなら、検討してみる価値があります。

しかし残高が少なくても、金利の差によっては借り換えすることでお得になる場合もあり、すべての人にこの条件がそのまま当てはまるわけではありません。

しかし住宅ローンは銀行の側からすれば、長期的に利益を落としてくれる大事な顧客ですから、なるべく借り換えはして欲しくないという本音もあります。

ローンを組んでから一度も借り換えをしていないのなら、インターネットでのシミュレーションを使って、借り換えした場合にどれだけ差が出るのか一度調べてみましょう。

参考:価格com.住宅ローン借り換えシミュレーション

借り換えには諸経費がかかることもお忘れなく

もう一度ローンの手続きをすることになりますので、借り換えの際には様々な書類が必要となりますし、司法書士の方に手続きをお願いすることになります。

司法書士の方は銀行の側から紹介がありますし、書類についても、所得証明など所得を証明するもの、住宅の登記簿謄本や権利証、また住民票や印鑑証明など、指定されますので忘れることはありませんが、これらの書類をそろえるには平日に役所に行く必要があります。

いつどこへどの書類を請求しに行くのか、早めに予定を立てておく必要がありますし、銀行にも出向かなければなりませんの借り換えをすると決めたら先々のことも予定を立てておきましょう。

さらに借り換えでお得になるとはいっても、借り換える金融機関では、今まで借りていたところとは諸経費が変わってくることがあります。

諸経費が安いと思っていたら、住宅ローンに付帯している保障が安いものだった、という場合や、諸経費が高い代わりに金利を優遇してくれるローンだった、ということもあります。

最初に組んでいたローンを申し込んだときとは、年齢や家族構成、またローンを借りる本人の健康状態なども変化しています。

長期的にみて、借り換えをしてお得になったとしても最後まで払い続けることができるかどうかも判断した上で、万が一のことが起きたときの保障や対応についても、評判などを確認しておくことが大切です。

借り換えキャンペーンは本当にお得?

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低金利の今、借り換えを勧める金融機関のチラシや宣伝がたくさんあり、「借り換えをしたほうがいいのかしら」と悩んでいるなら、まずそういったキャンペーンに振り回されないことが大切です。

優遇してくれるのは期間限定なのか、完済までなのか

短期間の優遇のキャンペーンだった場合、金利が他よりも安くても、トータルでみるとそれほど安くなかった…ということもありえます。

銀行の知名度や評判はあまり関係ない

預ける場合には、その銀行の評判は重要視するべきですが、借りる場合はあくまでも「金利」を重要視しましょう。ただしその金利が適用される条件については、よく比較する必要があります。

借り換えにかかる手間や時間は借り換えでお得になる分に見合っているか

書類作成や銀行に出向くためにかかる時間なども、判断材料になります。

例えばフラット35を扱っている銀行でも、銀行によっては金利を優遇していることもあり、その場合はフラット35からフラット35の借り換えになります。

しかし、もしその銀行の支店が少なく、そこに行くまで時間や交通費がかかる…ということになれば、その手間も計算してみましょう。

今後金利が上がることも想定しておく

現在の低金利が、いつまで続くかはわかりません。

今後金利が上がることも考えた上で、ローン残高と返済期間のシミュレーションを行い、実際にいくつか借り換えの候補を絞っておき、相談してみることも必要です。

借り換えしたほうがいいのか、まとまったお金を返済して繰り上げたほうがいいのか、十分に吟味してみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

住宅ローンの借り換えについては、車のローンや教育ローンなどお金を借りている場合には、審査に影響が多少あるため、家庭によっても「これが正解」という答えはありません。

しかし見直すことで月々の返済が安くなることも十分にありますので、節約効果は大きい方法です。

ぜひ前向きに検討し、まずはシミュレーションから始めてみてはいかがでしょうか。