エクセルで簡単理解!資産運用に必須な単利と複利の知識

将来の夢を叶えるためにお金の準備をしておく、でも普通預金や定期預金だけで大丈夫でしょうか?私は目的によってお金を預ける金融商品を分けています。でも、金融商品を選ぶためには知識が必要です。エクセルの簡単な式を使って、資産運用の初歩でもある、単利と複利を理解してみましょう。

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金融商品の3つの基準

金融商品を選択する基準は、安全性、収益性、流動性の3つです。これらの基準をすべて満たす金融商品は存在しませんので、そのお金を必要とするのがいつかという時間軸に沿って考える必要があります。

安全性

安全性が高い金融商品とは、預けた元本が目減りしないということです。代表的な金融商品は普通預金になります。また、期待通りの利益が得られるという意味では定期預金も安全性が高い金融商品です。最近人気の個人向け国債は、一定の据置期間を置けば国が必ず買い取ってくれるので安全性が高い商品です。

流動性

流動性が高い金融商品とは、換金しやすいということです。普通預金はいつでも引き出せますが、満期が定められている定期預金は満期まで換金しないという前提で普通預金より金利が優遇されています。また、1年満期の定期預金と5年満期の定期預金を比べれば、5年満期の方が金利は高く設定されています。これは、5年間金融機関にお金を預けておくという前提があるからで、いわば流動性を犠牲にする代わりに金利を高く設定していることになります。

収益性

収益性の高い商品とは、高い収益を上げられる可能性がある反面、元本が目減りするリスクもある商品です。株や投資信託は、配当や譲渡益という収益を得ることができる利点もありますが、市場の環境によっては元本が目減りする危険も含んでいます。

参照元:金融広報中央委員会

図のように、3つの基準すべてを満たす金融商品は存在しません。お金をいつ、何の目的で使うのか、それによって金融商品の選択は違ってくることがお分かり頂けたでしょうか?

単利と複利

安全性が高く流動性も高い金融商品の代表が預貯金ですが、残念ながら収益性はさっぱりです。エクセルの表を使って税引き後の利子を計算すると、本当に悲しくなります。

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金融商品の選択基準を3つとも満たすものはないので、預貯金に収益性を求めるのは無理なのですが、同じ預貯金でも、単利の金融商品より複利の金融商品の方がずっとお得です。預金の満期受取額は

  • 元本
  • 利率
  • 預入期間

によって決まり、「満期受取額(元利合計額)=元本+利子」ですね。この利息の違いで預貯金の収益性に差が生まれます。エクセルで確認してみましょう。

単利の金融商品

単利とは、利息計算の元になる元本は一定ということです。元本は増えることがないので、預入期間中常に同じ金額を元本として利子が計算されます。

筆者が作成

例えば今、手元に使い道のないお金が100万円あります。来年必要になるかもしれないので、とりあえず1年満期の定期預金に入れました。年間の利率は5%だとします。1年後の利子は100万円×5%ですから5万円です。その次の年も何となく、その次の年も、結局10年間同じことを繰り返したとします。毎年毎年、元本100万円に対して利子が5万円ですから、利子の合計は5万円×10年間、満期受取額の合計は100万円+5万円×10年間で150万円となります。

  • 利子 C3のセル:=+$B$3*(1+$C$1)-$B3
  • 満期受取額 C13のセル:=SUM(C3:C12)+$B$3

という式が、入っています。ただし、2017年現在、100万円を1年間預金した場合の利子は500円にも満たないものですが、あくまでも話を分かりやすくするための金利設定です。

複利の金融商品とは

複利とは、利子が再投資される仕組みです。すなわち、前の年に得られた利子を元本に加えた元利合計額を新しい元本として利子を計算するのです。通常の定期預金は満期後に自動継続されますので、元利合計額が次の年の元本になる、複利計算ということになります。早速見てみましょう。

筆者が作成

1年目は元本100万円に対して利子が5万円ですから、元利合計額は105万円、その金額が2年目の元利合計になります。こうして10年後の満期受取額は約163万円になりました。単利と比べて13万円も増えました。

  • 元本 L4のセル:=L3+M3
  • 利子 M4のセル:=+ROUND(L4*(1+$M$1),2)-L4
  • 満期受取額 M13のセル:=SUM(M3:M12)+$L$3

という式が、入っています。利子はROUND関数を使って、小数点3桁目を四捨五入して2桁までにしています。

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まとめ

いかがでしたか。漠然とお金を預けるか意識して預けるかによって、元利合計に差がでることは、エクセルの表を作れば理解できますね。さらに、簡単な棒グラフを作成して「見える化」することで、家族で共有することもできます。お子さんの金銭教育の一歩として、是非試してみてください。

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