今回は仮想通貨用語のなかでも、よく聞くけど実際はなんだかよくわかってない用語を詳しく解説していこうと思います。
今日の用語は”半減期”と”レバレッジ取引”です。何となくは説明できる方は多いと思いますが、きちんと説明できますか?なかなか難しいですよね。
では解説していきます!
目次
仮想通貨用語 半減期とは?
あれは化学の言葉なので仮想通貨用語の半減期とは意味が異なります。
仮想通貨の話で使われる半減期という単語は、ある一定の時期にマイニング報酬とマイニング量が減ること、を指します。
ほとんどのコインが(ビットコイン、アルトコインどちらも)この半減期をもっています。
半減期がある理由
半減期は”コインの価値を保つため”に存在します。もし一定の量で新たなコインが生成され続けたら、どうなるでしょうか?
”希少価値”が薄れてしまいますよね。ほしい人みんながみんな手に入れることはできるものではない、ということが仮想通貨が人気を博している理由の一つなので希少価値を保つ必要があります。
また仮想通貨は初めから発行上限枚数と採掘終了年(期限)も大まかにですが決まっています。ビットコインであれば2140年までに2100万枚というように。
希少性を保つためだけではなく、この期限に合わせるためにも半減期は必要なのです。
半減期になると価格が高騰する?
半減期になるとコインの価格は高騰します。それは半減期になると、需要は半減期の前と同数あるのに供給が半分になってしまうからです。
なのでトレーダーたちは半減期のタイミングを予想して、半減期の近くになるとコインを買いこみ、半減期が来たタイミングでうって儲けています。
半減期の後はどうなるの?
半減期が訪れるとそれ以降、マイニングの報酬も採掘量も半分になったままです。
そうですね。価格は戻りません。
ここでもまたビットコインを例にとってみてみると、当初はマイニング報酬が50BTCでしたが、2012年に一回目の半減期を経て報酬は25BTCへと、二回目の半減期である2016を終えて今のマイニング報酬は12,5BTCとなっています。
約4年おきにおこります。半減期は時期ではなく、取引量に応じて決まっているので明確な日程はわかりませんが、だいたい4年おきに行われているようです。
次の半減期はいつ?
ビットコインに関してはそういうことになりますね。多くのトレーダーもそう予想しています。
半減期の時期はコインによって異なるので(作られた時期が違うため)、お持ちのコインの半減期が近いかなと思われた方はトレーダーの方のブログ等をチェックするとより明確な情報が得られるかもしれませんね。
以下には主要なコインの半減期予想を載せておきます。ご参考までに。
コイン名(単位) | 半減期(予想) | 変動後価格 |
ビットコイン(BTC) | 2020年 | 6,25BTC |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 2021年 | 6,25BCH |
ジーキャッシュ(ZEC) | 2020年 | 6,25ZEC |
ライトコイン(LTC) | 2019年 | 12,5LTC |
リスク(LSK) | 2018年 | 3LSK |
仮想通貨用語 レバレッジ取引とは?
では2つ目のレバレッジ取引の解説に移ります。レバレッジ取引とは一言で言ってしまえば、自分が実際に持っている金額以上の金額を投資することができる取引のことです。
借金とは少し違います。お金を借りていることには違いないですが、、、。
レバレッジの意味
レバレッジというのは英語でつづるとLevarageで”てこ(の原理)”という意味です。
レバレッジ取引というのはてこの原理のように、小さな力で大きなものを持ち上げる、つまり少ないお金で大金を釣るといった意味になりますね。
レバレッジ取引の仕組み
レバレッジ取引では少ない元手で大金を投資することができます。その元手を担保(証拠金と呼ぶ)として、取引所が大金を貸してくれるのです。
例えば100万円を元手として1000万円借りたとすると、10倍のレバレッジをかけたということになります。
このレバレッジ取引を使うことで、たとえ学生でお金が全然ないとしても「今後必ず来る」と思うコインに大金を注ぐことも可能なのです。
もしこの読みがあたり大金を手にすることができたなら、レバレッジ取引を用いていない場合の10倍のお金を手にすることができます。
もちろん、取引所はただでお金を貸してくれるわけではなく、貸している期間中、毎日だいたい0,04%の手数料をとることで利益をあげています。
また、貸している相手が予想を誤り、大損をしそうな場合はロスカットを行います。
ロスカットとは
私が10倍のレバレッジをかけて投資を行っていると仮定します。そしてその投資したコインは右肩下がりで下がってきています。
そのような状態(負け始める、損し始める)になると、取引所側はより多くのお金を投資に回すように(さらにコインを買う)私に対して催促します。
それは契約時に元手金額に応じてロスカットラインというようなものが決められていて、いくら損したら投資を強制停止する(ロスカットする)か、を決めているためです。
この催促には「強制停止されたくないのであれば入金してね、入金すればあなたはお金を持ってるから返せなくなることなんてないよね、だがら停止しないよ」という意味がこもっています。
その催促でお金を入金できれば(このお金のことを追証と呼ぶ、追加の証拠金)、強制停止(ロスカット)を免れ、引き続き投資することができます。
つまりロスカットとは”損に応じて強制的に取引(投資)を停止する”という意味です。
レバレッジ取引の特徴は?
レバレッジ取引の仕組みがわかってきたところで、特徴を見ていきましょう。
①少ない元手で億り人になれる
②小額から始められる
③ハイリスクハイリターン
④手数料が高い
⑤上がる前にロスカットの可能性あり
⑥投資初心者には難しい
少ない元手で億りびとに
これはさきほども述べたので説明する必要はないかと思いますが、少ない元手で億り人になることができます。
少額から始められる
担保となるお金(証拠金)はなんと1000円程度から可能なようです。(取引所による)
ハイリスクハイリターン
レバレッジ取引では勝てば一攫千金、負ければ借金まみれという可能性が少なからずあります。
またここでも私が10倍のレバレッジをかけてビットコインの取引をしていると仮定します。元手は10万円でレバレッジが10倍ですから、私は100万円の投資をしていることになりますね。
レバレッジ取引を始めた当初のコインの価格は1BTC=10万円だったとします。
しかし、1週間後にみると1BTC=7万円に下がっていました。この結果私は10倍のレバレッジをかけて投資していたので10BTC持っていることになり、損失額は30万円ということになります。
もしレバレッジ取引を行っていなければ私の損失額はたったの(ではないが)3万円ですんだのですが、レバレッジ取引を行っていたため損失額が30万円になってしまいました。
ただしこの取引所から入金の催促があったタイミングで、その催促にこたえてお金を少し入れた(追証した)とします。
まだ取引ができるようになったので引き続き価格を見守ってみることにしました。そうすると今度は1BTC=15万円にまで値上がりしました。
私はレバレッジ取引により100万円分投資していたので、50万円の利益になります。
手数料が高い
毎日0,04%の手数料を取られるので、短期間の取引には向いていますが長期間の取引には向いていませんね。
短期間に上がる・くると思うコインにだけ使うようにしましょうね!
上がる前にロスカットの可能性がある
取引所から追証の催促が来たときに、入金できないと「もうすぐ上がる!」という状況でもロスカットされてしまいます。
そうなると大きな損失を被ったまま終ってしまうことになります。先程の例でいくと30万円の損害だけが手元に残ってしまい、その何日か後のチャートを確認したらすごく上がってたなんてことになってしまいますね。
投資初心者には難しい
レバレッジ取引はハイリスクハイリターンが伴うので、ある程度上級者で先の価格を見極めることができないと厳しい、ということが言えます。
先の価格変動を見極められないと、それだけ損する確率もあがってしまい大きな借金を抱えてしまうことも、、、。
レバレッジ取引可能な取引所
レバレッジ取引の仕組みや特徴がわかったところで、ここからは仮想通貨の取引所でレバレッジ取引を行っている取引所を少し確認しておきましょう。
ほとんどの取引所でレバレッジ取引が可能で、有名どころでいくとザイフやビットフライヤー、コインチェック、ビットポイントなんかがあげられそうです。
ただし取引所によってレバレッジ倍率(先程の例でいえば10倍にあたる)の上限が異なること、またロスカット基準や手数料などを総合して考えて、どの取引所で取引を行うかを考えるとよいでしょう。
最後に
今回は仮想通貨中級者くらいになると突き当たる仮想通貨用語、半減期とレバレッジ取引について解説していきました!
わかりやすく説明したつもりですが、、伝わっていると幸いです。