2008年にビットコインが誕生してから、この10年間でたくさんの仮想通貨も作られるようになって、現在ではなんと1700を超える数の仮想通貨がたくさんの人の手元に渡っています。
このように種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Dragonchain/ドラゴンチェーン(DRGN)です!
ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨Dragonchain。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めばDragonchainがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!
目次
仮想通貨Dragonchain/ドラゴンチェーン(DRGN)とは?
Dragonchainは「ビジネス用の超安全・安心なプラットフォーム」の構築を目指して、2014年より開発が進められている仮想通貨です。
あのイーサリアム(ETH)を土台にしてつくられているので、契約機能であるスマートコントラクトを利用することができます。
※fincleではイーサリアムに関する記事もまとめています。併せてチェックしてみてください♪
イーサリアム(Ethereum:ETH)とは?特徴や仕組みなど徹底解説!
Dragonchainを利用すると、企業内で独自のブロックチェーン(プライベートチェーン)をつくって情報管理や金銭の流れを把握することが可能になります。
皆さんは、「あれれ書類がない」や「内密にしていたはずの資料がもれている?」といった経験をしたことはありませんか?
Dragonchainはそのような人為的なミスをなくすことが出来る画期的なシステムとして、多くの企業から注目を集めています。
安心安全に管理することが出来るだけでなく、人の手を必要としないため、コストを大幅に節約できるとして期待を寄せられています。
さらにブロックの生成時間がわずか5秒とかなり早いため、タイムロスが命取りのビジネスの世界でも十分に活躍できるシステムであると言われています。
さて、Dragonchainの概要についてわかったところで、基本情報について確認しておきましょう♪
通貨名(通貨単位) | 仮想通貨Dragonchain/ドラゴンチェーン(DRGN) |
公開日 | 2014年7月 |
総発行枚数 | 433,494,437 DRGN |
現在の発行枚数 | 238,421,940 DRGN |
時価総額(ランキング) | ¥4,401,385,383 JPY(127位) |
公式サイト | https://dragonchain.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/dragonchaingang |
ホワイトペーパー | https://dragonchain.com/static/Dragonchain_Business_Summary_v7.pdf |
仮想通貨Dragonchain/ドラゴンチェーン(DRGN)の特徴
ここでは、Dragonchainの特徴について詳しく見ていきたいと思います。
サーバーレスデプロイメントの実装
サーバーレスとは、“アプリや機能を実行するときに、サーバーを必要としない環境のこと”を指しています。
デプロイメントとは“配置、展開という意味”のことです。
ドラゴンチェーンにおいてサーバーレスデプロイメントは「利用されている従来のモデルであったり、信頼されているノード(ネットワークに参加している人)だけで承認ができる」システムのことを指します。
セキュリティ性が高いブロックチェーンを利用したいという企業は増加傾向にありますが、これを導入できる技術をもつ人が少ないこと、さらに導入コストがかかるという問題があり、なかなか実行に移せずにいます。
このような企業の思いに応えるべく開発されたのがDragonchainになります。なんとDragonchainは企業の希望を叶えつつ、できるだけ早いデータのやり取りができるようにブロック生成時間も短くしています。
その通りですね。例えばビットコインは不正や攻撃を起こりにくくするためにブロックの生成時間が約10分になるように調整していますよね。わずか5秒でブロックを作る、つまり取引を承認して本当に安全なの?と思ってしましますよね。
5段階の検証の導入
Dragonchainでは
第1段階 ビジネス(承認)検証
第2段階 エンタープライズ検証
第3段階 ネットワークダイバーシティ検証
第4段階 外部パートナー(公証)検証
第5段階 パブリックチェックポイント検証
第X段階
が行われるようになっています。
第1段階 Business Verification[ビジネス(承認)検証]
ほかのブロックチェーン技術を利用したシステムと同じように、「ビジネスにおけるブロックチェーン」の状況はおもに「信頼」によって成り立っています。
このビジネス検証では、そもそも取引を承認するという行為ができるチームのレベルが高くなっています。「このチームに承認されているのであれば大丈夫」という、信頼性の高い検証ができるようになっています。
第2段階 Enterprise Verification[エンタープライズ検証]
この段階では、企業またはネットワーク全体でブロックや個人をチェックしていきます。
スマートコントラクトを利用して行われた取引について、その署名が偽造されたものではないか、取引は正当かという検証を企業ルールを用いて行います。
第3段階 Network Diversity Verification[ネットワークダイバーシティ検証]
第2段階で検証された取引がルールを満たしているかどうかを、ネットワークの中で分散された人たちが取引内容をきちんと確認する段階です。
既存のデータを改ざんしたり、ネットワークやデータセンターが攻撃されるのを防ぐために、データを分散させセキュリティ効果をアップさせます。
第4段階 External Partner Verification[外部パートナー検証]
ここでは、第3段階まででえらたたすべてのデータに署名を行います。
要するに、第3段階の検証データについては第4段階のノード(信頼されたネットワークの人)が署名し、データ結果を保障することで信頼性を高めることを可能にします。
第5段階 Public Verification[パブリックチェックポイント検証]
ここでは、イーサリアムやビットコイン、ライトコインといったすでに公開されている他のブロックチェーンに橋渡しをすることができます。
簡単に説明するとDragonchianを利用する人たち(企業)が、ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンと取引が可能になるということです!
第X段階 Proprietary Context Verification [独自の文脈検証]
ビジネス、エンタープライズ、またはネットワーク全体でカスタム検証を規定することが可能です。そのため様々なビジネスニーズに応えることが出来ます。
今見てきたように、Dragonchainはノードの評判であったり、信頼できるシステムを構築する動きの組み合わせによって、起こりうるリスクを最小限にとどめています。X段階では様々なビジネスシーンに合わせた検証方法を設定できるなどの仕組みが導入されており、利便性もとても高いといえます。
6段階にも及ぶ検証方法を取り入れることで、安全なはずが安全ではなかったというミスもしっかりと見張る、企業に嬉しい検証システムを備えています。
開発言語が多い
ブロックチェーンを利用して新しい機能を開発したり、アプリを開発したりする技術者がまずはユーザーとして参入してきます。しかしながらイーサリアムの開発言語は「Solidity」に限られており、開発に参加する際の障壁が高いと言われていました。
一方で、Dragonchianは「C#」「Python」「JAVA」を採用しており、どの国のWebエンジニアでも開発に参入しやすいのが大きな特徴と言えます。そのため新しいプログラミングを覚える手間が省けるため、とても効率的に開発に取り組めます。
わかりやすく言うと、例えば大手の会社は新入社員に1ヶ月間などの研修を行いますが、その手間が省けたらコスト的にも、教える方にとっても助かりますよね。Dragonchainはそのような効率化に取り組んでいます。
仮想通貨Dragonchain/ドラゴンチェーン(DRGN)の最新チャート
2017年10月にICOしたばかりの仮想通貨ですが、2018年1月には仮想通貨時価総額ランキングで50位前後まで上昇しており、非常に勢いのある仮想通貨となりましたが、その後は大きく順位を落とし、2018年8月19日現在では100位前後というところです。
価格は、2018年1月初旬には空前の仮想通貨バブルにより1DRGN=616円を超えました。しかしながらその後の暴落により価格を大きく下げ、5月上旬で1DRGN=95~100円を推移していました。
仮想通貨ブームが過ぎ去ってしまったこと、各国で仮想通貨に関する規制が厳しくなったことなどが価格下落の原因として挙げられるでしょう。また、比較的新しい仮想通貨の多くが1月の暴騰期に大きく値を伸ばしました。そのため、価格の下げ幅も著名なコインと比べて大きくなっています。
8月19日現在は1DRGN=19円で取引がなされています。
現在、仮想通貨市場は衰退気味です。しかしながら、市場は進退を繰り返すのが常です。そのため、今後は再び盛り上がりをみせるかもしれません。Dragonchainの開発状況によっても価格は大きく変わってくるので、Dragonchainの購入を検討している方は、開発者ブログや公式Twitterをこまめにチェックするようにしましょう。
仮想通貨Dragonchain/ドラゴンチェーン(DRGN)の買い方
気になった方も多いかと思います。ここではDragonchainの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。
現在は、全世界取引高ナンバーワンの「Fatbtc」をはじめ、「Kucoin」でも活発に取引されています。
ただ…問題が…Dragonchainは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。
Dragonchainを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……
仮想通貨Dragonchainの買い方についてまとめてみました!
Dragonchainを取り扱っている海外の取引所に登録
Dragonchainは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Fatbtcなど)で購入する必要があります。
何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。
国内の取引所に登録してビットコインなどを購入
海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。
海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。
そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。
bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?
仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ
国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金
国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。
送金が完了すれば、Dragonchainを購入することが可能となります!
以下、Dragonchainの流動性が高い取引所を2つまとめてみました。参考にしてみてください。
取引所 | 特徴 | 手数料 |
Fatbtc | 中国の取引所。取扱コイン数は少なく約20種類ほど。 | 0.2% |
Kucoin | 香港の取引所。130種類以上のアルトコインを揃えている。上場通貨の人気投票やKCSトークンを利用して購入すると補修がもらえます。 | 0.1% |
仮想通貨Dragonchain/ドラゴンチェーン(DRGN)の将来性
ビジネスシーンでの有用性
Dragonchainのプラットフォームでは、一部の情報は公開(パブリック)、一部は非公開(プライベート)に設定することが出来ます。 通常は普段はブロックチェーン上に公開されますがですが、ビジネス上、秘匿性を必要とされる情報は非公開にすることができます。
ディズニーとの関連性
ドラゴンチェーンで特に気になるのが、ディズニーとの関連性ですよね!ディズニーが主導しているプロジェクトであればかなり大きな話題になるでしょうし、期待値も高まります。
もともとはディズニーで開発されたと言われているドラゴンチェーンですが、現在はまったく違うドラゴンチェーンチームが開発を進めています。
ドラゴンチェーンの公式サイトのマイルストーンではディズニーによるブロックチェーン開発によりスタートしたプロジェクトであると記載されています!(参照:https://dragonchain.com/)
もともとはディズニーから始まったプロジェクトではあるけど、今は違うところの管理下にあるということですね。
しかしながら、元をたどればディズニーから生まれたプロジェクトであるわけですから、知名度が高まっていけばディズニーと提携する可能性も0%ではないでしょう。
Dragonchainの今後の動向に注目ですね♪
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回は今話題の仮想通貨Dragonchainについて、深く掘り下げてみました。さてもう一度Dragonchainの主な特徴について少し振り返ってみましょう♪
①サーバーレスデプロイメントの実装
②6段階の検証を導入
③開発言語が多い1つの秘密鍵で資産管理が可能に
でしたね!
この記事を読んで、Dragonchianはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後はDragonchainに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。