仮想通貨Waves/ウェーブス(WAVES)とは?特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

仮想通貨の種類は世の中に沢山ありますが、現在注目を浴びつつあるのが仮想通貨Waves(ウェーブス)です!なんとこのWavesはICOの際、約1600万ドルもの調達に成功しています。

ビットコイン(BTC)に比べ、新しい通貨である仮想通貨Waves。どのような通貨なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読めばWavesがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

仮想通貨Waves/ウェーブス(WAVES)とは?

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仮想通貨Waves(ウェーブス)とは、2016年4月に企業向けの多機能プラットフォームとして開発された仮想通貨のネクスト(NXT)から派生した、ロシア生まれの仮想通貨です。

EthereumのようにWavesプラットフォーム上で新たな仮想通貨を発行しICOすることができるだけでなく、CATと呼ばれるDEX(分散型取引所)でもあり、Rippleゲートウェイのように法定通貨とトレードできるという特徴を持つ仮想通貨です。

以下、仮想通貨Wavesの基本情報について簡単にまとめてみました!参考にしてみてください。

仮想通貨(通貨単位)Waves(ウェーブス)/WAVES
公開日2016年4月
最大供給量100,000,000 WAVES
現在の循環枚数100,000,000 WAVES
時価総額(ランキング)256億円(46位)
アルゴリズムLPoS(Leased Proof of Steak)
公式サイトhttps://wavesplatform.com/
ホワイトペーパーhttps://blog.wavesplatform.com/waves-whitepaper-164dd6ca6a23
公式Twitterhttps://twitter.com/wavesplatform
公式ブログhttps://blog.wavesplatform.com/japan/home

仮想通貨Waves/ウェーブス(WAVES)の特徴は?

さてここでは仮想通貨WAVESの特徴について見ていきます。

独自トークンを発行できるCAT(Custom Application Token)機能

nattanan23 / Pixabay

Wavesは「誰でも簡単に独自トークンを作成することが出来る」ことを構想として掲げています。この構想を実現させる一つの特徴ががCAT(Custom Application Token)になります。

CAT(Custom Application Token)機能を利用することで、Wavesプラットフォームの上で、独自のカスタムトークン(独自のカスタムトークン)を発行することが可能になります。

作成された独自のカスタムトークンは、Wavesのブロックチェーン上で作成されます。そのためセキュティ生も高く、安全に取引をすることが出来ます。

この機能により、Ethereum(イーサリアム)やNEO(ネオ)と同様、Wavesのプラットフォーム上で、独自のトークンを発行することができ、ICOを実施できるようになります。

すでにMobileGo(MGO)、UPcoin (XUP)、ZrCoin(ZRC)といった様々なICOが実施されています。Waves上で発行するトークンは、どのような機能でも追加可能となっています。そのため、法定通貨や仮想通貨の送金・取引・保存といった基本の機能の他にも様々な用途に使用できます。

もちろんここで発行されたトークンはWaves上で取引することが可能です。

※Fincleではブロックチェーンや仮想通貨とトークンの違いに関する記事を配信しています。詳しく知りたい方は下記のリンクを参照してみてください。

どこよりもわかりやすくビットコインを説明!ブロックチェーンやP2Pなどの仕組みをご紹介!

トークンと仮想通貨って何が違うの?違いを徹底解説!

分散型取引所(DEX)として機能する

日本には、BitFlyerやZaifなど有名な取引所が多数あります。しかしながらこれらの取引所は、株式会社が管理者として取引所を管理しているため、預けている仮想通貨の保管・管理はその会社に一任していることになります。取引所がハッキングされてしまうと、預けている通貨を失う可能性があります。また管理者がいる取引所はユーザー全員の資金を保管・管理しているのですから、資本が一点に集中している状態になってしまいます。そのため、ハッキングの対象にもなりやすいです。

実際に、管理者のいる取引所では様々な問題が起きています。2014年にはマウントゴックス社で約115億円相当のビットコインがハッキングにより消失してしまいました。2018年1月にはCoincheckで約600億円相当のNEMが盗難されています。

一方で、Wavesは分散型取引所として機能します。そのため、分散型取引所を利用した場合このリスクが存在しません。

マナ
分散型取引所について簡単に教えてほしいです。

仮想通貨取引所は主に二種類あって、「中央集権型取引所」「分散型取引所(DEX)」があります。「中央集権型取引所」とは中央管理者が仮想通貨を一手に担って取引を行うタイプの取引所でBitFlyerなどがこれにあたります。

対して「分散型取引所」は中央管理者を必要としない取引所です。仮想通貨が持つ「ブロックチェーン」のネットワークを利用して、ユーザー自身が仮想通貨を保有したまま取引を行います。ハッキングによる多額の仮想通貨の流出や取引所倒産によって通貨を失うといったこともなくなります。

この分散型取引によってWavesはハッキングによる被害を防ぐことやDDoS攻撃などによってサーバーがダウンし注文の操作ができなくなってしまうといったリスクも回避することに成功しています。

マナ
DDos攻撃って何のことですか?

DDos攻撃とは、複数のコンピューターから標的のサーバーに、ネットワークを介した大量の処理要求を送ることでサービスを停止させてしまう攻撃です。サーバーは受け取った情報を元に自動で処理してしまうので、その結果処理が追いつかずパンクしてしまい、サーバーダウン(停止)を引き起こします。

またWavesはウォレットと取引所が統合されています。通貨の保存と取引がウォレットだけで完結し、利便性が高いこともいいという点も魅力的ですよね。

因みにWavesの分散型取引所で取引が可能な通貨は、法定通貨でいうと、ドル、ユーロが利用でき、仮想通貨で言えば、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ジーキャッシュ(ZEC)、ウェーブス(WAVES)が利用できます。

Waves上で法定通貨の取引ができる

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Wavesのプラットフォーム上では、Wavesをドルやユーロといった法定通貨と交換することができます。

例えば、円をドルに変える場合は、Waves上で「円→WAVES→ドル」といった形で取引を行うことができ、その取引の記録もWavesのブロックチェーン上に記録されます。

Rippleが発行するXRPも法定通貨を仲介することが出来ますが、XRPを利用した送金などの取引は各銀行で行われます。

マナ
一度第三者を挟むということですね。

はい!その点に違いがあるのです。

更に、Wavesのプラットフォームでは取引手数料が0.001Wavesととても安いのです。また取引スピードも最大1000取引/秒となっており、非常に高速な処理が行われます。

マナ
銀行に行って手続きするよりも安く・早く交換ができますね♪

※FincleではRippleの記事もわかりやすくまとめています!是非チェックしてみてください!

リップル(XRP)の特徴と今後、取引所をわかりやすく比較

Lease Proof of Stake(LPoS)を採用

WavesはアルゴリズムにはLease Proof of Stake(LPoS)が採用されています。

Lease Proof of Stakeではノード(ノード:仮想通貨のネットワークに参加する端末のことを指します。)をLease(リース:賃貸)することで取引の承認を行うことができ、報酬を受け取ることができる仕組みになっています。

Proof of Stakeでは基本的にコイン保有者に承認の権限があってマイニング報酬が独占されていました。しかしWavesではリースという仕組みを取り入れることで、1Wavesさえ持っていれば誰でも報酬を受け取ることが出来ます。また従来のマイニングのようにPCを常に稼働させなくてもWavesをリースすることにより報酬を受け取ることができます。

基本的にはリース先、リース量を決めて、リース先によるAirDrop(報酬)を受けることができます。AirDropはWavesはごくわずかですが、それ以外に様々なトークンが送られてきます。

マナ
様々なトークンが送られてくるのは、一つの楽しみになりそうですね♪

※Fincleでは承認アルゴリズムについてもわかりやすくまとめています。是非チェックしてみてください!

仮想通貨取引で見かけるPoSやPoWって?違いは何?仕組みを徹底解説!

仮想通貨Waves/ウェーブス(WAVES)の最新チャート

ここではWavesのチャートを考察していきます。

WavesはICOにより、5,790人の投資家から、30,094BTC($16,010,008)を調達しました。Wavesは2016年に最も成功したICOであり、6番目に大規模なプロジェクトでした。しかし、ICO後すぐに、公式からのメールがうまく届かなかったり、Wavesの残高が表示されなかったり、ICOの参加状況が見えなかったりと様々な問題が発生したことにより、1WAVES=1.39USドルから1WAVES=0.15ドルと、約10分の1まで急落してしましました。その後の1年間はずっと低迷したままでした。

コインチェックによるネム流出問題をはじめ仮想通貨が世に知れわたると共に、アルトコイン全体が注目され始め高騰した2017年5月には、Wavesも再び注目されはじめ、1WAVES=6.83USドルまで値を戻しました。

9月以降に再び低い相場に戻ってしまうのですが、これは過熱していた市場が一時期のブームをおえ、冷え込んだためと考えられます。

しかしながら仮想通貨ブームの再来とともに2018年1月には、1WAVES=13.42USドルを記録しました。その後は各国政府の仮想通貨に対する取り締まり、中国市場で仮想通貨売りが活発に行われたこと、仮想通貨ブームが収まったことから、他の通貨同様価格を大きく下げました。現在は1WAVES=2-3USドルあたりを増減しています。wavesの最新のチャートはこちら。

 

仮想通貨Waves/ウェーブス(WAVES)の買い方

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マナ
Wavesはどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではWavesの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

現在は、全世界取引高ナンバーワンの「Binance」をはじめ、「Waves Decentralized Exchange」でも活発に取引されています。

ただ…問題が…Wavesは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

Wavesを取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨Wavesの買い方についてまとめてみました!

Wavesを取り扱っている海外の取引所に登録

Wavesは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。

何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。

国内の取引所に登録してビットコインなどを購入

海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。

海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。

そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。

bitbank(ビットバンク)の登録方法・メリット、デメリットをご紹介!板取引・スプレッドとは?

仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)の登録方法から特徴まで徹底解説!
↑bitbankとZaifそれぞれの登録方法について詳しくはコチラ

国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金

国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。

送金が完了すれば、Wavesを購入することが可能となります!

Waves Decentralized Exchange上で一番取引が活発に行われているようですが、利便性や信頼性、安全性という点を考慮に入れると、セキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。

FincleではBinanceについての記事も紹介しています。以下のURLをクリックしてチェックしてみましょう♪

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

以下、Wavesの流動性が高い取引所を2つまとめてみました。参考にしてみてください。

Binance

100以上もの仮想通貨を取り扱い、国内外において人気をはくしている中国の大手仮想通貨取引所です。
少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力の1つです。

売買手数料は、通常は0.1%ですが、バイナンス独自のトークンであるBNB(Binance coin)で支払いの場合のみ売買手数料が0.05%になります。

Waves Decentralized Exchange

上述したことと重なってしまいますが、再度Waves Decentralized Exchangeの特徴についてまとめたいと思います。

Wavesの分散型取引所で取引が可能な通貨は、法定通貨でいうとドル、ユーロが利用でき、仮想通貨で言えば、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ジーキャッシュ(ZEC)、ウェーブス(WAVES)が利用できます。また、Waves上で発行されたトークンの売買も可能です。

Wavesのプラットフォームでは取引手数料が0.001Wavesととても安いのです。また取引スピードも最大1000取引/秒となっており、非常に高速な処理が行われます。

仮想通貨Waves/ウェーブス(WAVES)の将来性

 

avi_acl / Pixabay

ここでは仮想通貨Wavesの将来性について見ていきたいと思います。

2017年度のWavesの活動を振り返ってみると、Microsoft Azureとのパートナーシップを発表したり初めてモバイルウォレットをリリースするなど多方面で実績を残しています。また2017年夏にはDEXに機能が追加され、ブロックチェーンとICOの規制やトークン売買のベストプラクティスを目指すDeloitteとのコラボレーションも発表しました。

2018年度は、提携を結んでいるPrimalbaseのアムステルダム・オフィスでその旗艦クライアント1.0を稼働開始しています。これにより今後Wavesが世界中の他の重要なビジネス/ブロックチェーンセンターで新しいベースを確立する機会を得ることが期待されます。新技術を導入して、一番のブロックチェーン・トークン・プラットホームとしての立場を強化していくことが可能になるでしょう。

マナ
Primalbaseについて少し教えてほしいです!

Primalbaseはテクノロジー業界のための分散されたオフィススペースです。例えばフリーランサーやテクノロジー業界のミレニアル世代は、仕事をするための柔軟且つオンデマンドのスペースを必要とすることが多いと言われています。つまり共同で働いたり、オフィス空間を共有したりすることのことです。このPrimalbaseでは日々技術のプロが集まり、働き、アイデアを共有しあっています。

こういった環境下でWavesの開発を推し進めることは今後の更なる発展に繋がるといえるでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は今話題の仮想通貨Wavesについて、深く掘り下げてみました。さてもう一度Wavesの主な特徴について少し振り返ってみましょう♪

①独自トークンを発行できるCAT(Custom Application Token)機能

②Waves上で法定通貨の取引ができる

③Lease Proof of Stake(LPoS)を採用

が主な特徴でしたよね?現在有名な通貨より、様々な点においてWavesは優れています。

この記事を読んで、Wavesはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後はWavesに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。