仮想通貨Verge/ヴァージ(XVG)の特徴や仕組み、チャートなど徹底解説!

マナ
こんにちは、fincle専属ライターのマナです!

近年盛り上がりをみせる仮想通貨ですが、2013年に入ってからの大量流出事件や2018年1月価格暴落など、ハイリスクな投資という印象があります。
そういった仮想通貨の中でもさらにリスクが高いといわれるのが、匿名系の通貨です。

匿名系通貨では、Zcash/ジーキャッシュ(ZEC)、DASH/ダッシュ(DASH)、Monero/モネロ(XMR)と呼ばれる3つの通貨が特に有名です!皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

※Fincleでは仮想通貨Zcash/ジーキャッシュ(ZEC)、DASH/ダッシュ(DASH)、Monero/モネロ(XMR)の記事をまとめています!併せてチェックしてみてください♪

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今回は、上記の3つの通貨と同様に最近注目を浴びつつある匿名系通貨Verge(XVG)について分かりやすく解説していきたいと思います。

この記事を読めばVergeがどのような通貨なのかすべて分かるようになるので、一緒に学んでいきましょう!

※新しい匿名系の通貨Komodoについても最近配信しましたので、併せて読んでみてください!

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仮想通貨Verge/ヴァージ(XVG)とは?

Vergeは2016年2月にできた比較的新しい通貨です。「Tor」「i2P」という技術により匿名性・透明性・オープンソースを重視した仮想通貨で、高い機能性と実用性から投資家たちの注目を集めています。

例えば、ビットコインを利用すると、利用者のアドレスや送金・受取といった取引の流れが公開されてしまいますが、Vergeを使うことで、非公開にすることが可能になります。

また、完全な送金経路の秘匿をはじめ、大きな特徴であるレイスプロトコルはオープンな取引と秘匿取引の切り替えができたりと独自の魅力と機能をもった通貨です。

以下、Vergeの基本情報についてまとめてみました♪

通貨名(通貨単位)Verge/ヴァージ(XVG)
公開日2016年2月
最大発行枚数16,555,000,000 XVG
現在の発行枚数15,172,086,051 XVG
時価総額(ランキング)308億円(39位)
公式サイトhttps://vergecurrency.com/
ホワイトペーパーhttps://vergecurrency.com/static/blackpaper/Verge-Anonymity-Centric-CryptoCurrency.pdf
公式Twitterhttps://twitter.com/vergecurrency
公式ムービーhttps://www.youtube.com/channel/UCv59uw_WhHB2VxbBs0LPeeQ

                                 (2018年8月7日現在)

仮想通貨Verge/ヴァージ(XVG)の特徴

匿名取引を可能にするTorとi2P

tookapic / Pixabay

先ほども説明したようにVergeは、「Tor」「i2P」といった機能を採用しています。そのため、ユーザーのアドレスは公開されず、トランザクションを追跡することもできません。
以下、「Tor」と「i2P」について詳しくみていきます。

Torとは?

The Onion Router(=匿名ネットワーク)の略で、匿名通信を可能にするフリーソフトであり、ユーザーの個人プライバシー、機密通信の自由および能力を保護する目的で開発されました。簡単に言うと、XVGを誰から誰に送ったのかを分からなくするものですね!

i2Pとは?

The Invisible Internet Project(=不可視インターネットプロジェクト)の略で、通信の始点と終点と端的点を暗号化することで通信内容を匿名化するオープンソースソフトウェアです。わかりやすく言うと、ネットワークの通信を匿名化するソフトまたはプロトコルのことですね!

Vergeはこれらのテクノロジーを組み合わせて、ブロックチェーンテクノロジーを持ちながらも匿名化することに成功しているのです。

公開・非公開の切り替えが可能

 

Vergeには「レイス・プロトコル」というシステムが備わっています。

このシステムを使うことで、ユーザーはアドレス情報を公開するかしないかを自ら選択することができます。

そのため隠したい情報だけ守ることもできますし、隠したい情報がなければ公開することもできます。(※因みに公開しても匿名性は維持されるので安心して利用できます)

各国の政府は匿名系の通貨が、マネーロンダリングや脱税に悪用されるのではないかと危惧しています。そのため匿名系の通貨はいつ政府による規制がかかるかわかりません。

しかし、Vergeの場合はレイスプロトコルで全ての情報を非公開にすることなく、必要に応じて情報を公開することが簡単にできるので、政府の規制対象になりにくいと言えるでしょう。

決済スピードの速さ

FirmBee / Pixabay

Vergeのブロック生成時間は0.5分前後となっており、ビットコインの約10分と比較すると驚異的な速さを誇っています。

また送金時間は約5秒で、これもビットコインの約1時間と比べるといかに速いかが良くわかります。

この秒速決済を可能にしているのがSPV(Simple Payment Verification)というVerge独自のテクノロジーです。

これはノード(仮想通貨を扱うネットワークに加わるために必要な端末のこと。例えばパソコン、スマートフォンなど)がブロックチェーン全体をダウンロードするのではなく、ー部分をダウンロードするだけで済む仕組みになっています。

これにより、各ノードの所有するデータが必要最小限となり、結果として全体の処理能力を飛躍的に向上させることが出来ます。

マナ
通貨を実際の実生活に使うとなれば決済速度は必要不可欠ですよね。通常の買い物で決済に10分や、1分でもかかるのは大変です。

そうですよね。実生活を考えてもVergeの秒速決済はとても魅力的ですね。

因みに他の匿名系通貨と比較しても、この処理能力は送金時間約4秒のDASHと同程度で、Moneroの2分、Zcashの10分をはるかに凌駕しています。

5つのアルゴリズム

Vergeには5つのアルゴリズム(Scrypt、Lyra2rev2、blake2s、my-groestl、X17)が用意されています。

マナ
すみません、アルゴリズムについて簡単に教えてほしいです!

アルゴリズムとは取引を承認するための仕組みのことです。基本的に仮想通貨には1つのアルゴリズムしか採用されていません。例えばビットコインであればPoWだけです。そのためPoWに精通した人は誰でも取引の承認を行うことができます。

しかし、Vergeは5つのアルゴリズムを採用しているため、ハッカーは改ざんのためにすべてのアルゴリズムに対応しなければならなくなってしまいます。そのため、ハッキングのリスクが下がります。

また、一部の人が全体の半数以上のマイニングを行うことで危惧される51%攻撃も防ぐことが可能になります。

他にもさまざまなデバイスや環境からマイニングを可能にすることで、マイナーの選択肢が大幅に増え、結果的に安全性が向上しマイニング報酬の平等化、スケーラビリティ問題の緩和にも成功しています。

例えば、Scryptの場合には仮想通貨Liskと同じアルゴリズムとなり、LiskのマイナーもVergeのマイニングに参加することができます。

※FincleでLISKについてもわかりやすく説明しています。気になった方は下記のリンクからアクセスしてみてください。

仮想通貨Lisk(リスク)って?特徴・チャート・将来性などを徹底解説!

※Fincleでは基本的なアルゴリズムについても詳しく解説しています!気になった方は下記のリンクからチェックしてみてください。

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仮想通貨Verge/ヴァージ(XVG)の最新チャート

公開日の2016年2月から昨年12月から1月の仮想通貨ブームまで、1XVZ=0.00001~0.00004ドルを推移していました。ほとんど価値がない状態です。しかしながら、12月下旬には最高値の1XVZ=0.2ドルを更新します。ん?2万倍ですか?大変だ…(笑)先見の明があった人は今頃億り人になっているでしょう!

その後は各国で仮想通貨に関する規制があったり、仮想通貨ブームが過ぎ去ったこともあり、他の通貨同様、価格が大きく下がってしまいました。2018年8月7日時点での価格は1XVZ=1.86円となっています。

仮想通貨Verge/ヴァージ(XVG)の買い方

マナ
Vergeはどこで買えるんでしょうか?

気になった方も多いかと思います。ここではVergeの取扱所・買い方についてわかりやすく説明します。

現在は、全世界取引高ナンバーワンの「Binance」をはじめ、「Bittrex」「Upbit」でも活発に取引されています。

ただ…問題が…Vergeは現在日本円で直接買うことが出来ないのです。

Verge取り扱っている取引所が、日本円を取り扱ってないんですよね……

マナ
えぇー、じゃあどうやって買えばいいんですか?泣

仮想通貨Vergeの買い方についてまとめてみました!

Vergeを取り扱っている海外の取引所に登録

Vergeは国内の取引所では扱われていないため、海外の取引所(Binanceなど)で購入する必要があります。

何故かというと、日本の取引所ではビットコインやイーサリアムなど主要なアルトコインしか購入できないためです。

国内の取引所に登録してビットコインなどを購入

海外の取引所に登録が完了したら、次に国内の取引所に登録する必要があります。

海外の取引所では日本円が使えないため、ビットコイン(イーサリアムなども可)を使い取引する必要があるためです。

そのためbitbankやzaifに登録してビットコインを購入しましょう。

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国内の取引所からビットコインを海外の取引所に送金

国内の取引所で購入したビットコインを海外の取引所に送金します。

送金が完了すれば、Vergeを購入することが可能となります!

海外の取引所に関してですが、利便性や信頼性、安全性という点を考慮に入れると、セキュリティ面もしっかりしているBinance(バイナンス)がおすすめです。

FincleではBinanceについての記事も紹介しています。以下のURLをクリックしてチェックしてみましょう♪

BINANCE(バイナンス)の登録方法から入金、取引方法をわかりやすく図で解説!

以下、の流動Verge性が高い取引所を3つまとめてみました。参考にしてみてください。

取引所特徴手数料
Binance香港にある取引所で取引高が世界1位。100種類以上もの仮想通貨を取り扱っています。少額であれば、個人証明書が必要ではないので簡単に口座を開設できることも魅力です。0.1%
Bittrexアメリカの仮想通貨取引所。マニアックな仮想通貨の取り扱いにおいては右に出るものはいないと有名です。0.25%
Upbit豊富な通貨数とペア数が魅力である韓国の取引所。アメリカの大手取引所Bittrexと提携しています。0.05~0.25%

※手数料は取引所のが発行しているトークンを使うと安く済みます!期間限定でクーポンも配っていたりするので是非チェックしてみてください!

仮想通貨Verge/ヴァージ(XVG)の将来性

avi_acl / Pixabay

匿名性の高い仮想通貨は、マネーロンダリングに利用されるというリスクも伴うでしょう。
Vergeは5つのアルゴリズムや匿名性を可能にする「Tor」「i2P」から、ハッキングされる可能性は低いといえます。

一方で匿名性が高いということもあり、犯罪や国の税金逃れに利用されるケースも心配されています。しかしVergeの場合には、オープンな取引と秘匿取引の切り替える「レイス・プロトコル」という機能が備え付けられています。そのため他の匿名性の仮想通貨に比べ、国による規制をさほど心配する必要はないかもしれません。

セキュリティ業界の大物であるマカフィーの創業者ジョン・マカフィーは、SNS上で今後有望な仮想通貨として匿名系の仮想通貨を上げており、Vergeもその中で言及されています。(参照:https://twitter.com/officialmcafee/status/941003398215761922)

おわりに

今回は仮想通貨Vergeについて見ていきました!特徴や仕組みは理解できましたか?最後にVergeの魅力についてもう一度おさらいしておきますね♪

①匿名取引を可能にするTorとi2P

②公開・非公開の切り替えが可能

③決済スピードの速さ

④5つのアルゴリズム

が大きな特徴でしたね!

この記事を読んで、Vergeはもちろんですが、少しでも仮想通貨に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。今後もVergeに関する新しい情報が入り次第追記していこうと思います。